歌詞

鷦鷯　降り立ちて

祈り　満ち溢れゆく

続く　神語

今も　嫋やかに　あり

届け　開け　この詩

届け　響け　あの言立

鷦鷯　奏でるは

雨音色

琉楽琉楽　惑い　惑わされ

百夜百夜　隠し　隠されて

彩は　匂いたち

一羽　日の途にあり

彩々楽　紡ぎ出す

歌は　我が魂にあり

さや　さや　　　　　　めぐり　めぐりくる

巡り　巡りくる　　　　泊瀬　隠国の

ゆら　ゆら　　　　　　過ぎし　旧き事

遠い　神語　　　　　　神語

ひかり　あふれ

鷦鷯 　降り来て　　　　幾重に

その　事記

ここに　降り来る　　　八十路に

あまついのり

みちあふれて

みたま　ありて

日向の　清けさ

あまつ　祈り

何処へ　届かん

返す志津歌

今も届かず

百千歳　　　　　　　　　　今も　降り注ぐ

なお　続く　祈りよ　　　　あまつ　国生みの　願い

なりなりて　なお　　　　　猶も　降り来る

続く　祈りよ　　　　　　　百千歳　続く　祈り

鷦鷯　降りて　祈る

光　あふれ　今も

いのり　満ちる　そら

宙の端に降りて

その身今も朧

永き夜のはゆま

なおも惑い

静かに　宙　閉じる頃

日向に　ほら　忍び込む

祈りは　ただ　繰り返す

和波に　ありて

みなしろ　たどる

わが言　めぐる

波間に　揺れる

寄せては　帰る

まなみや　まみな

えまかり　かまえ

ささゆら　ささら

あまねに　いろえ

まなみや　まみな　　　　それでも　宙　開くとき

えまかり　かまえ　　　　言葉は　　なお　ゆめゆめし

ささゆら　ささら　　　　まろかる　宙　禍々し

あまねに　いろえ　　　　それでも　今　事記に

思わず　あらん　　　　　いざなぐ　宙　消える頃

過去見の　女鳥　　　　　わたしも　ただ　いざなみて

くくいの　和波　　　　　過去見は　宙　たどたどし

はゆまに　揺れろ　　　　それでも　今　事記に

まなみや　まみな　　　　ここにいて　ただ祈る

満ち欠け　七度　　　　　満ち欠け　七度

高光る　日の御子も　　　高光る　日の御子も

月影　隠され　　　　　　月影　隠され

そこにあるは　真実　　　ここにいて　ただ祈る

ここにある　まやかし　　ここにある　まやかし

さざきおりて　祈る　　　さざきおりて　祈る

祈り満ちて　　　　　　　祈り満ちて

ひとつのからだに

ふたつの業

いつつのまやかし

ななつの嘘と

ふたつの骸に

いつつのよすが

ななつのみはしら

ここのつ超えて