Last Tripのジャケット写真

歌詞

lethal

結崎有理

昏い海の底から浮かび上がる

この意識も身体も運び

眠たい頭はただ流れに身を任せ

何処へゆくとも知らぬまま揺れて漂う

すべてが零に近づき

二度と目覚めない安臥も

剥がれ落ち遠ざかって

過去へ動き出す

朽ちたこの身体を継ぎ合わせて

永遠のゆりかごをもう揺らさないで

終幕を迎えた後の

映画の古ぼけたフィルムを

巻き戻すかのように

ごぽり、吐き切った息零す生命

押し潰れた肺に死に水

漸と越えたはずだった透明な境界を

踏み躙り引き回し無駄だと咲った

視界の端に捉えた

降りそそぐ花片の白は

どんな美しい姿容だったのでしょう

どうかこの眠りを侵さないで

優しく穏やかな夢 或いは虚無を

思考する意識を何より嫌忌していたのに

何故私は此処に……

何で?私震えているの

何で?胸が苦しいのだろう

何で?胸が痛むのだろう

何で、寂しいの

痛みも苦しみも無い世界へ

逃げてこんな果てまで来たはずだった

だけど理解ったんだ 此処はきっと

終わりなど何処にも……

涙の意味なんて知らないまま

振り切って傷付けた ”何か” も無意味だ

終わりも安らぎも与えられない

擦り切れたフィルムを巻き戻すかのように

  • 作詞

    結崎有理

  • 作曲

    Street

  • プロデューサー

    結崎有理

  • マスタリングエンジニア

    たっち(studio アステロイド)

  • ボーカル

    結崎有理

Last Tripのジャケット写真

結崎有理 の“lethal”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

「――ここが、私の終着点。」

よく晴れた、心地よい風の吹く日だった。
だから今日ならなんとなく、征ける気がしたのです。

「旅の終着点」を描く全6曲を収録。

Yuri Yuizaki 5th Album "Last Trip"

アーティスト情報

sflabo

"