歌詞

最高のジョークがあるんだ

世界中のみんなが笑うような

これさえあれば今の生活も

少しはマシになるさ

でも君は笑わなかった

別に何も変わらなくていいんだよ

あなたがいれば今の生活が

これ以上ないものだ

君はそう言ってくれたけど

多くの人の前に立ちたいんだ

少しずつズレていく距離を

遠回りしながら埋めるはずだから

誰か僕の言葉を聞いて

未だに観客は一人も見えないけど

ずっと君と過ごして作り上げたジョークさ

消えそうな声を信じ続けて紡いだ

最近は喧嘩が増えた

お互いに譲れないもんが

失くした時に幼い頃の僕が

僕を見てる気がした

くだらない話と笑うかい

ゴミみたいな命を燃やしてさ

君の為にと犠牲にした全て

君を傷付けていた

離れて初めて気付いた

何でもないことで笑えてた

胸に空いた穴に無理矢理

忙しさを詰めて誤魔化せるのなら

誰か僕の言葉を聞いて

必死にステージの上で叫び続けた

徐々に増えた観客が喜んでくれるなら

虚しい心を殺しながらも紡いだ

正解か不正解かも分からない選択の中で

君だけが正しかった

全部嘘だよ　悪いジョークだよ

なんてやり直せたなら

随分と長い時間が経った

最近は割と上手くやれてる

君と出会ったCDショップのバイトも

3年前に辞めた

みんな僕の言葉を聞いて

これは彼女との日々の宝物さ

ふいに会場の奥に少し歳を取った

涙を流す君を見つけた

どうか僕の言葉を聞いて

君に謝りたいことがたくさんあるんだ

ざわめく会場の奥で大きく手を挙げた

薬指には綺麗な指輪

涙を流しながら最後まで話し続ける

二人だけに分かるジョークさ

ずっと君と過ごして作り上げたジョークさ

戻れない今を　帰れない日々を

閉じたカーテンを挟んで二人は笑った