歌詞

かけ足 追いつけなくて

曲がり角 赤のポスト

震えた後ろ姿に

もう何も差し出せないな

ひとつ、ふたつ こぼれ落ちてくありふれた時間に

手を振りながら見せる笑顔は

ほら、強がりね

さよなら あなたと朝の香りよ

雨音 響く部屋で、そっと

嘘みたいね あなたを手放す事が

瞳に映る私には一番の幸せだなんてさ

雨に流れていく

ほおずき映える坂道

慣れない鼻緒の痛み

きれいな きれい過ぎた

想い出にむせ返りそうよ

心揺れる 弾む 離れ離れ言葉足らず それでも

あなた越しの道は途切れて

もう、歩けないから

あなたの隣で 咲かせた花を

忘れてしまいながら、ずっと

馬鹿みたいね 春風 微睡むあなたの

二重まぶたになびく程

長いまつ毛が好きだったよ

優しい言葉は 聞きたくもないわ

最後のひとつ 持ち堪えてるところよ

でもこのまま あなたを見失ってしまっても

悔やむ心も切なさも 飲み込んでみせるから

さようなら もう肩を濡らすこともないわ

変わってしまえるのよ、きっと

もしあなたも私の為だけに泣けたなら

ちゃんと捨ててね

雨の中に夢は置いていくから

傘はささずに。