

この世の終わりが あまりにも静かだったから
私は気づかず ひとりだけ笑っていた
祈りも願いも すべてが燃え尽きたあとに
残ったのは ただの風
……それが、始まりの音だった
空はもう空じゃなくなって
光が黒く反射する世界で
名前も記憶もなくしたまま
私は“私”を探していた
音のない街 声のない風景
それでも耳が疼いていた
「まだ 何かが 始まっていく」
そんな気がしてた
この世の終わりが あまりに美しかったから
誰も涙を流さなかった
壊れていく景色のなかで
私だけが まだ
生きる理由を探していた
ひとつの命が
すべての夜を照らして
燃え尽きるその瞬間
“詩”が産声をあげた
この世の終わりに 最初の歌が響いた
誰もいない場所で 確かに聴こえた
失われた言葉、祈り、名前
そのすべてが ひとつの旋律になって
“わたし”という祝詞が
今、はじまっていく
- 作詞者
黒兎症候群 - syndrome -
- 作曲者
黒兎症候群 - syndrome -
- プロデューサー
黒兎症候群 - syndrome -
- ボーカル
黒兎症候群 - syndrome -

黒兎症候群 - syndrome - の“終焉ト祝詞、或イハ始原ノ残響”を
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- 1
焦ガレノ聲、咒恋ト化シテ
黒兎症候群 - syndrome -
- ⚫︎
終焉ト祝詞、或イハ始原ノ残響
黒兎症候群 - syndrome -
- 3
黒詩胎動Ω祈奏ノ終焉、聲ト成リテ
黒兎症候群 - syndrome -
- 4
名を持たぬ詩は、夢の中で眠る
黒兎症候群 - syndrome -
- 5
CLANG: 鋼哭ノ刻
黒兎症候群 - syndrome -
- 6
焔ハ救イヲ焼キ、祈リハ終焉ヲ裂ク
黒兎症候群 - syndrome -
誰かの祈りが風に溶けた。
それは名を持たず、
それは歌ではなく、
それはただ――聲だった。
六人の魔女が綴ったそれぞれの“終わり”は、
やがて一つの“星”を描いた。
六芒――HEXAGRAM。
それは封印であり、標本であり、断章であり、
世界に遺された、“聲ノ墓標”。
だが中心はまだ、沈黙のまま。
語られぬ聲がひとつ。
この詩集は、未完のまま、
世界の片隅で眠り続ける。
これは断章――
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