

誰かの祈りが 空を焦がす
救いの言葉が また嘘になる
君が願った やさしい世界
その裏側で 誰かが消えた
焼けた窓から 空を見てた
“ここにいた”とは 言えなかった
崩れた影を 踏みながら
名前のない道を 歩いてた
祈りは、弱さじゃない
でも届かない想いほど
焔は、よく燃える
それだけを知っていた
焔が救いを 焼き尽くす
祈りは終焉を 裂いていた
濡れた声も 乾いた涙も
希望という 鎖だった
だから私は 願わない
終わらせるために、生きてる
誰かの手が 空を指した
優しい夢を 守ろうとしてた
だけどその手は 震えていて
崩れる前に 目を背けた
やさしさごと 焼き払えば
誰も傷つかず 済むと思った
でも それでも 消えなかった
君の声だけが 残ってた
傷が疼くなら、それでいい
赦されたいと 思わない
終わらせることが
この愛の、かたちなら
焔が救いを 焼き尽くす
祈りは終焉を 裂いていた
誓いごと 燃えたあとの
静けさだけが ほんとうだった
だから私は 戻らない
ただこの手で、終わらせる
やさしさは 毒だった
赦しは 罰より痛かった
信じて、壊れたすべてを
私は 焼くしかなかった
焔が救いを 焼き尽くす
祈りは終焉を 裂いていた
命よりも 確かなもの
それは、祈らぬ 決意だった
だから私は、歩いてく
終わりのなかを、ひとりきり
誰もいない空に
小さく、焔が揺れていた
- 作詞者
黒兎症候群 - syndrome -
- 作曲者
黒兎症候群 - syndrome -
- プロデューサー
黒兎症候群 - syndrome -
- ボーカル
黒兎症候群 - syndrome -

黒兎症候群 - syndrome - の“焔ハ救イヲ焼キ、祈リハ終焉ヲ裂ク”を
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- 1
焦ガレノ聲、咒恋ト化シテ
黒兎症候群 - syndrome -
- 2
終焉ト祝詞、或イハ始原ノ残響
黒兎症候群 - syndrome -
- 3
黒詩胎動Ω祈奏ノ終焉、聲ト成リテ
黒兎症候群 - syndrome -
- 4
名を持たぬ詩は、夢の中で眠る
黒兎症候群 - syndrome -
- 5
CLANG: 鋼哭ノ刻
黒兎症候群 - syndrome -
- ⚫︎
焔ハ救イヲ焼キ、祈リハ終焉ヲ裂ク
黒兎症候群 - syndrome -
誰かの祈りが風に溶けた。
それは名を持たず、
それは歌ではなく、
それはただ――聲だった。
六人の魔女が綴ったそれぞれの“終わり”は、
やがて一つの“星”を描いた。
六芒――HEXAGRAM。
それは封印であり、標本であり、断章であり、
世界に遺された、“聲ノ墓標”。
だが中心はまだ、沈黙のまま。
語られぬ聲がひとつ。
この詩集は、未完のまま、
世界の片隅で眠り続ける。
これは断章――
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黒兎症候群 - syndrome -
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