Lyric

月明かりただぼんやりと　揺れる最終列車で

記憶の中を行き来する　声に耳を澄ます

真夏の空に照らされた　色取り取りの模様柄

幼い浴衣着飾った　君にはよく似合う

小さく蒔いた花をそっと待って

これからもずっと変わらずに傍にいたかった

最後に大きく息を吸って

そんな言葉　ただ飲み込んだ

もういいかい？　まだだよって

本当の気持ちを隠していた

季節の終わり吹き付けた　半透明の南風

厚手のコート脱ぎ捨てて　それにはまだ早い

綺麗に咲いた花もやがて枯れる

その先もずっと変わらずに愛せられたなら

最後に大きく息を吸って

そんな言葉　また飲み干した

もういいかい？　まだだよって

本当の気持ちを隠していた

かくれんぼ　通せんぼ　待ちくたびれた

君の背を　置いていくよ　もう二度と探せない

このままずっとはなればなれ

見つけられないほど遠くへ

もういいかい？　もういいよって

本当の気持ちと隠れていた

最後の最後　その指差して

それじゃまたねと君が笑った

もういいかい？　もういいよって

本当の気持ちを見つけていた