ローライ35が届いたら
お前の裸を撮るからね
引き出しの札束をまとめて
笑顔で渡して
黙ったままでいてくれないか
ふたりだけの世界みたいに
ここはいま、確か狂気の六畳間
話す言葉もない時間の粒と
見つめ合い佇んでいる
日暮の声がここまで
夕刻を告げるばかり
ありふれた神様の前で
ひざまづいて祈るくらいなら
不確かな命と
明日を迎える
どんな醜い景色も
このフィルムに焼き付けるからね
音もなくリールがまわる
聞き飽きた言葉じゃ
決して壊されない
ひとつだけの黒い眼差し
丘の上の馬小屋から
君を連れ出すよ
ゆっくりと右手で扉を開ける
親指で巻き上げてみると
小刻みな音が響いていた
その姿をとらえて
引き金に指をかける
ローライ35が届いたら
お前の裸を撮るからね
引き出しの札束をまとめて
笑顔で渡して
黙ったままでいてくれないか
ふたりだけの世界みたいに
- 作詞
安原ナツシ
- 作曲
安原ナツシ
楽団ララ の“ローライ35”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
アーティスト情報
楽団ララ
日本語の響きとその恣意性の深さを大切にしつつ、様々なビートをロックに取り入れることに挑戦する東京初のロックバンド。 誰にでも起こりうるドラマをテーマに綴った歌詞で日常と幻想の間にある世界を提供する。
楽団ララの他のリリース