夜街同行のジャケット写真

歌詞

最初のホテル

いながき じゅん

うらぶれた路地にある うらぶれたホテル

日本語で書かれた ネオンの文字

フロントの女は 疲れている

生きること自体を 嫌悪してるかのように

降り出した雨が止まない

止んだことなどまるでないような顔をして

なぁ あんた、来ない客を

いつまで待ってるつもりだい?

混沌を当然のように思えば

オレもここに 馴染むことができるだろう

遠く煙る 摩天楼も

捨てられた野良犬も雨に濡れている

何かに似ていると思ったら あれだ

「ブレードランナー」の暗い街

解せないシーンが多過ぎて

不快な気になるあの映画

でも今オレまで狂ってきてるようだ

もしかしてあの女、アンドロイドじゃないのか?

試しにハエを潰してみたかったが

そうするための手がなかった

死んでいる者は殺せない

オレのためのベッドは用意されていないから

ソファーに座って

眠り込んだ男を眺めるよりない

テーブルに残った ウィスキーの残りを

拝借して一気に飲み干した

この世界はぐるぐる回っている

オレの認識は今まさに 正しくなった

やがて朝になり 二人の男が

眠りから目を覚ますとき

彼らは驚きとともに知る

見覚えのない 広い寝室にいることを

高層ホテル…

昨日いたホテルとはまるで違うホテル

  • 作詞

    いながき じゅん

  • 作曲

    いながき じゅん

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二人の男が紛れ込んだ暗い夜の物語。

アーティスト情報

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