Lyric

まぶた閉じれば　音も消える

誰にも見つからない場所

泣くことさえ　忘れてしまった

ここは　静かに終わる世界

時計の針は　まだ動いてる

でも心は　止まったまま

痛みじゃない　ただ深い“無”に

少しずつ　溶けてゆくだけ

もう大丈夫って　言葉

もう一度やろうって　声も

優しさも　刺さるだけで

今のわたしには　遠い

ねぇ　もしも

そっと消えることが許されるのなら

わたしは　このまま　目を閉じて

風になって　どこへでも行けるのに

静かに　静かに

終わる世界の中で　まだ生きてる

誰かのために笑うことも

もうできない自分がいて

期待なんて　もういらないのに

心だけ　残ってしまう

がんばらなきゃって　呪いが

まだ胸の奥に残る

何も望まないことさえ

罪みたいに思えてしまう

ねぇ　わたし

消えても誰も気づかないのなら

それが幸せって言ってもいいよね

強さなんて　もういらないから

ただ静かに　ただ静かに

終わりを迎えたい夜もあるよね

それでもまだ

名もない祈りが　この胸に

かすかに　かすかに

残ってる気がして──

だから今は

生きたいとも　死にたいとも言わずに

この世界の片隅で　呼吸だけをしてる

泣かないから　笑わないから

ただそばにいてくれるだけでいい

静かに　静かに

終わらないように　願ってくれるなら