Lyric

行き先は地平線が消えた夜の海へ

誰もいない車道は今だけ僕らのもの

煩わしさは全部捨てよう　さよなら全部

僕らを苦しめるものから逃げ出して

もう帰らない

このまま溺れて…

「仕様がない」とぼやきながら

ライターに火をつける君は

二口ほど煙を吸うと絨毯の上に投げ捨てた

それを無言で眺めていた

君はゆっくり言葉を吐く

「真面目でいるのにくたびれた。

朝が来る前に僕と逃げて」

「誰が近くにいても、心はいつもひとり。

違う生き物みたいだ。僕ら以外の人は」

行き先は地平線が消えた夜の海へ

誰もいない車道は今だけ僕らのもの

煩わしさは全部捨てよう　さよなら全部

僕らを苦しめるものから逃げ出して

もう帰らない

つまらないことに縛られて

無駄に時間を過ごしてきた

「心に従って生きなきゃ

人生は無意味なものだ」と

あの映画の女優が言った台詞をなぜか思い出して

潮の香りをたどりながら僕らは海にたどり着いたんだ

君は服を脱ぎ捨て叫びながら駆け出す

僕も笑い追いかけ冷たい水の中へ

波の音以外何もしない　星が見てる

水の中で唇を重ね苦しくなって

このまま君と繋がりたいよ　ひとつになって

今以上の幸せなどない気がした

この先ずっと

息を吸おうとする僕の腕を強く掴んで

君は僕を深く沈めたんだ　それでいいよ

世間の幸せなんて捨てて

僕と君の物語の終わりは幸せなものと信じてるよ