

不意に光った空に現れた僕の影は
瞬く間に吸い込まれた
空に揺らいだあれはなんだろうか
なんでもいいや ただ君にも見て欲しかった
もっと もっと もっと
交信してくれよ
寂れた給水塔で
空を仰ぐ鳥みたいに
ずっと ずっと ずっと
僕は信じてたよ
遠ざかる星の彼方に
手が届くほど
朝日にかき消された輪郭線が覚束無い
いつもの道に置き去りにされたよ
長い横断歩道
白紙で閉じた連絡帳は
下手くそな絵が彷徨っていた
夜に浮かんだ君は追いかけた
あの景色がまぶたの裏でまた揺れた
君はぼやいた あれはなんだろうか?
僕の言葉は喉につっかえて消えてった
火の球みたいに眩しくって
震えていてさ
それは僕らの心臓のように
鳴り響いて
何処かで見たような姿をして
僕を連れ去って
初めて見た過去に飲まれてく
闇を覗く月は何処へ行くにも
僕らを追いかけて捕まえて
知らないもの遮るばかり
何処へ行こうか
二つに割れた道の
声がするんだ遠くから
彷徨う星に導かれたんだよ
僕を呼び覚ましたよ
白紙の筈が煩くなって
ちらついた昔話なんだ
口を塞いだ
息を潜めていた僕の鼓動が
割れるくらいに高く響いた
飛翔体は
いつかの僕だった
君は黙ったまま
背を向けて走り去った
あの円は弧を描いて
海の上を走り去って
1gの点になって
奇跡だけを置いて去って
踏切前でその声が過って
僕はそれを眺めていて
別の像を思い出して
あの記憶もあの場所も
全て放り出したなんて
今さら言えない
不意に光った空に現れた僕の影は
瞬く間に吸い込まれた
空に揺らいだあれはなんだろうか
なんでもいいや ただ君にも見て欲しかった
火の球みたいに眩しくって
震えていてさ
それは僕らの心臓のように
鳴り響いて
何処かで見たような姿をして
僕を連れ去って
初めて見た過去に飲まれてく
- 作詞者
CHAMAI
- 作曲者
CHAMAI
- プロデューサー
CHAMAI
- グラフィックデザイン
CHAMAI
- ソングライター
CHAMAI
- プログラミング
CHAMAI

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ボカロP CHAMAI(カマイ)、待望のファーストアルバム 『FLYING BOY』 がリリース。
作詞・作曲、そしてジャケットデザインを自ら手がけ、音楽とビジュアルが一体となったCHAMAI独自の世界観を体感できる一枚となっている。疾走感あふれるロックサウンドから、幻想的で静謐なアンビエントまで幅広く収録。
「まだ見ぬどこかへ向かう旅」を描いた『FLYING BOY』は、CHAMAIの原点であり、そしてこれから始まる物語の序章でもある。