

茶封筒の角 少し凹んだ跡
数十年を飛び越えて 届いた落としもの
君の字は少しだけ 震えているようで
メッセージのスキマが 多くを語りだす
若すぎたあの夏 分け合った熱を
君はどこかに 置いてきたかったのか
それとも ひとりで抱えるにはもう
命の時間は 短すぎると気づいたのか
言わなくていいよ 何も言わなくていい
君が選んだ 静かな幕引き(さよなら)
「生きていたよ」と 震える声が聞こえる
その品物を 僕の体温(ぬくもり)で温め直そう
重い病(やまい)の影 ふとよぎる午後
整理された日常の 最後に僕を選んだ
「元気で」と書けば 嘘になるから
君はあえて 真っ白な心のまま送ったんだね
あの日々が 君を支えた記憶(ひかり)であれ
痛みを忘れ 眠れる夜の灯火(あかり)であれ
返された想い出は 僕が守り抜くから
君はどうか 空のように自由でいて
言わなくていいよ 何も言わなくていい
それが君の 精一杯の優しさ
「愛していたよ」と 箱の中から溢れる
数十年の 答え合わせはこれで終わり
返信(へんじ)の宛先は もう書かないけれど
君がいたから 僕の人生は美しかった
ありがとう 届いたよ
ゆっくり おやすみ……
- Lyricist
MUTCHI.K
- Composer
MUTCHI.K
- Producer
MUTCHI.K
- Vocals
MUTCHI.K
- Songwriter
MUTCHI.K

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