波打ち際にぼくの
亡骸が浮かんでいる
それを黙って見つめる
からっぽのぼくがいる
最悪の朝
にがい目覚め
最悪の夢をみた
重いぼくのからだ
鉛のような雲は
貼りついて動けない
滞る空気の壁を
押しのけるぼくがいる
最悪の朝
にぶい目覚め
最悪の夢を見た
重いぼくのからだ
冷たい雨の粒が
肌にまとわりついてく
沈黙するだけの世代
敵の見えない世代
- 作詞
岩下啓亮 Sardine
- 作曲
岩下啓亮 Sardine
岩下啓亮 Sardine の“最悪の朝”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
夜のしじまに
岩下啓亮 Sardine
- 2
空の下のリベルテ
岩下啓亮 Sardine
- 3
セラピー
岩下啓亮 Sardine
- 4
魚ノ群
岩下啓亮 Sardine
- 5
ライナスの毛布
岩下啓亮 Sardine
- 6
メイド イン USA
岩下啓亮 Sardine
- ⚫︎
最悪の朝
岩下啓亮 Sardine
- 8
けだもの
岩下啓亮 Sardine
- 9
病院
岩下啓亮 Sardine
- 10
プライド
岩下啓亮 Sardine
私は1982年ごろから本格的に曲をつくり始めました。翌年1983年にはマルチトラックレコーダーを導入し、それから数年間の試行錯誤を経て、作詞・作曲から演奏・歌唱・録音までを、自分一人でできるようになりました。
『Everything / Nothing』は私が1986年の夏に制作した作品集です。自宅録音にありがちな内向性や歌の弱さを克服しようと考え、パンチが効いた明瞭な曲調と、はつらつとした歌い方を心がけました。完成したときは、「はじめて納得いく作品集ができた!」と思いました。
ジャケット画像で私の側にいる人物は、亡き友人、魚住隆二です。いつも挫けそうになる私をさりげなく励ましてくれた(そしてトッド・ラングレンやフランク・ザッパの面白さを伝えてくれた)彼に、この作品集を捧げます。
アーティスト情報
岩下啓亮 Sardine
鰯こと岩下啓亮 Sardineです。1985年から2002年までの18年間で、ひとり多重録音した楽曲がおよそ150曲ありました。これらを2024年に順次リリースします。 まず、親しみやすい歌を集めたアンソロジー『Catchy 22』を2月24日に配信。次にビタースイートなアンソロジー第二集『鰯の告白』を3月23日に配信。4月27日には社会派の作品集『21世紀のプロテストソング』を配信。そしてピアノと歌による『50/50』を5月24日に配信しました。その後も初めて制作した作品集『Everything/Nothing』を6月23日に、さらに珠玉の抒情歌集『離してはいけない』を7月15日に、問題作を集めた『Cut 'N' Paste』を8月中にリリースする予定です。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。鰯の歌どもを、ぜひお聞きください。
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