Lyric

Travel juggler

宙で空になった機関室

鉄はそれでも浮かんでいたんだ

今日の終わりに嵐がくると

客席でそっと呟いた

金貨にまみれた燕尾服

瓶を叩き割った地平の果て

無音　翼　毛布の間

客席でそっと頷いた

海も街も越えて

人も貝も眠る　場所へ

夏が過ぎ去った　砂漠には

蜃気楼で笑う亡霊たち

明日の午後に　しばらく振りの

雨が降るって　震えていた

星も傷も消えて

人の出ない夜に　なったんだ

そんな幸せは　一層欲しくなる

こんな幸せをいっそ捨てたくなる

泣き叫ぶ　犬の群れ

付き纏う　人の影

鍵がない　ドアが開く

掻き毟る　傷が開く

そんな幸せは　一層欲しくなる

こんな幸せをいっそ捨てたくなる

街も海も星も傷も

人の出ない夜へ行け

街も海も星も傷も

人の出ない夜へ行け