複写のブルーのジャケット写真

歌詞

複写のブルー

Akemi

水曜の午後 デスクを片付け

迷わぬ指先 広がる青図(プリント)

カーボン挟む手 筆圧が変わる

「お願いします」と 響く声だけ

文具店へと 回り道をする

大和の靴先 機嫌を読んだ日

数字で測れる 正確なその距離

図面の端(エッジ)が 擦れる音がする

重ねた紙に 鮮明な文字が

知らずに強まる 筆圧のせいか

あなたの筆跡 青黒く残る

越えない距離を 自分で選ぶ

書類に挟まる 忘れ物の影

青黒い文字(サイン)を ファイルに隠す

整理のためだと 理由を付けて

不在の痕跡 手元に留める

洗って落ちない 指先の青は

大和の台所 冷めた夕飯

待つ側の場所へ 戻りはしない

微熱のままで ここに立つから

色素が減ってく 複写の紙のよう

平静装い 茶沢通りゆく

来週また来る 確かな距離でも

名前は呼ばない 自分で引いた線(ライン)

閉じるファイルに 響く乾いた音

「また来て」の言葉 あえて飲み込んで

踏み出さないこと 自分で選び

指先の青を 隠して歩くの

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

複写のブルーのジャケット写真

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    複写のブルー

    Akemi

「複写のブルー」は、直接触れないまま筆圧だけで伝わっていく想いと、それでも自ら距離を選び続ける女性の静かな揺れを描いたミディアムテンポのシティポップ。
水曜の午後に片付けられるデスク、迷いのない指先が広げる青図、文具店への遠回りの道、書類に挟まったままの青黒い複写、そして洗っても落ちない指先の色素――間接的な接触の痕跡が重なるほどに、認めたくない感情の輪郭が静かに浮かび上がっていく。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、痕跡でいいから手元に置きたいと願いながらも、待つ側に回ることだけは選ばない――その境界線の上に立ち続ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の事務所の空気、紙と筆記具の手触り、名前で呼ばない距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

カーボン紙の色素が尽きるように、いつか痕跡だけでは足りなくなる日が来ることを、体はとうに知っている。それでも「また来て」とは言わず、青黒い指先を袖で隠して茶沢通りを歩く――そんな静かな自己選択の余熱を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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