蛙の子は蛙のジャケット写真

歌詞

妄言に足る所以

IDONO KAWAZU

曇天が故、鳰

色彩狂い舞う濡れ鼠

異臭も大気翻し

理解わからないことなら人間頼み

溢れかえったこの世の常

数えきれない承認の群れ

両手に抱えたる命の束

誰にも言えない罪な仕事さ

期待や希望をつめた匣は

密度と湿度が嫌に高い

どの道この内半分以上が

使い尽くされ捨てられちまう

知らぬが仏、草臥れ儲け

揺れるつり革、悪戯道化

掻き消すように汽笛が鳴る

泣いたって喚いたって草臥れた夏は

こんな僕に色を咲かすのだろうか

背負いきれない薄弱な言葉

踏み付けられて気づくんだろうな

「学ばないな」

吐いたって縋ったって

満たされぬ夏は

どんな時を無情に照らすのだろうか

別に開き直った訳じゃないさ

大人になっただけさ

ガタンゴトンと運ばれてゆく

窓縫う小雨と踏切の音

二尺三寸五部の影縫

風向きが変わることををただ願う

右に倣えならが生き残る術

別に打たれるほど能力は無ぇ

掌の上、転がっていた

ルードウィヒの桃源郷

螺子巻きの街、錆び付いた価値

出鱈目な役割合ってないな

邪魔者は誰? 邪魔者は誰?

人工の灯が眼に刺さった

旧式の汽缶が臭い

慣らされた鼻はもっと酷い

白黒の都市に夢見る愚民

終点大帝都「東京」也

泣いたって喚いたって

腐りきった夏は

どんな毒を身体に宿すのだろうか

伝えきれない脆弱な言葉

失ってから気づくんだろうな

「莫迦らしいな」

吐いたって縋ったって繰り返す夏は

今後は僕から何を奪うのだろうか

別に感傷に浸っていた訳じゃ無いさ

大人になっただけさ

間違って間違って

ぐるぐるぐるぐる何度目だろうな

何時だって何時だって

だれかの迎えを待っていたんだよな

待っていたんだよな

間違って間違って

とうとう此処まで来てしまったんだ

何時だって何時だって

あなたの言葉を待っていんだよな

ずっと待っていたんだ

今度はうまくやるさ…

  • 作詞

    IDONO KAWAZU

  • 作曲

    IDONO KAWAZU

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