Lyric

…

僕はさ、音楽家だからさ。

君のことだけをさ

幸せになんか、できやしなくて

いつも無くしては

君のことを歌にしていた

…

メルカリで買った、

洋服の匂いが君の柔軟剤と一緒で嫌になる。

あの日々が身近に感じてる。

あのイルミネーション

今年はないんだって

AM5時、通天閣は

夜の帷に包まれる。

僕が閉じてたピアスホール

君の針が刺さった夜

明け方の僕は覚めない夢を

まだ見ていた。

最高の別れだって

「最愛の人に出会えたかな？」

なんて聞けやしないけど

できれば僕よりぶおとこな

優しい男に出会ってくれ

僕はさ、音楽家だからさ。

君のことだけをさ

幸せになんか出来やしなくて。

いつも無くしては

君のことを歌にしてた

僕はさ

音楽家だからさ。

君のことだけをさ

幸せになんか出来やしなくて

いつも無くしては

君の後悔を

夢にしてしまう。

「いつまで経っても不器用なままでいて。」

君の我儘なところが、僕の心をいまでも掴んでいる。

甚だ体調不良の僕を包んでくれるのは、

君だけだったな。

日々を埋めた、寂寥感。君を歌ってさ。

「大事なことは言葉で言って」と

君によく叱られたな。

大事なことは曲にしてさ、

君をよく悲しませてさ、

君の幸せを願うことは

作れない僕の言い訳だったんだよね。

僕がさ、音楽なんてをさ、していなければさ

結婚とかしていたのかな？

君の香りでさ、君の隣にいれたのかな？

僕はさ、

音楽家だからさ。

君のことだけをさ

歌い続けることしか

出来なくてさ

いつも噛み締めて

君への思いを歌にしてる

僕はさ、音楽家だからさ。

君のことだけをさ

幸せになんてできなかったな。

月影、笑ってる

君の横顔が曲に馴染む

僕はさ、音楽家だからさ。

君のことをさ

忘れることなんて

2度とないから

幸せに、笑ってる

君のままで、貴方のままでいて

日々葛藤、喧騒、

くだらない街に

共鳴し合った

南南東向き合って

食べた恵方巻き

笑かし合って

君が笑ったせいで

僕も漏れた声で

幸せの音は

決して美しい音ではないと

知りました。

雑踏、

はっ、と

気付かされたのは

いつも終わった頃で

24時、さよならの声、お別れの歌。

君が引っ掻いた傷

まだ響く、泣いている。

部屋のレコードの音、

乱れる情緒、貴方の声も

全部曲に溶かすよ。