Lyric

太陽照らした残像のように

見える夜のこと

湿ったアスファルトの

黄色い落ち葉を踏んだ

歪な隙間を破る

雑草たちの姿は

あの暑い日に歩いていた

道によく似てる

辺り一面色づくように

涼しい声たちが

黒い緑の中の

どことない陰の奥から

バラバラに混ざり合ってる

それぞれが奏でてる

数えきれないほどの世界

包み込まれている

またいくつも終えた夏

こんな夜の静けさでまた

繰り返される記憶の夏

何度も消えていく中で

燃え盛るジリジリに営みを感じ

通り過ぎた一瞬

燃え尽きた香りが

胸の奥で開きながら

戻らないんだってことを

そっと知らすんだ

暗闇のパチパチ温かみを感じ

浸り込んだ一瞬

音もなくそれは

落ちて消えたどこへ消えた

僕の心の中をいつかそっと照らす

あの雲の下一枚一枚

増えていった日々

通り越した先は

いつも日々が加速する

歪な不安を煽る

迫り来るものたちが

満たされた日々と対照に

胸の奥を動かす

こんな風な繰り返し

埋もれていく記憶の底また

こんな風に繰り返し

何度も目に映せるさ

燃え足りない

ジリジリが微かに聞こえた

思い出したわけじゃないんだ

気づかないそれは

心の奥のどこか見えない

探す煌くものをいつかきっと気づく

苦い味が欲しくなった頃

羽が風に舞うのを見た

突然訪れること

その味だって知っている

だけど見ない

終わった先を知らないまま

ジリジリ響けパチパチ輝け

燃え盛るジリジリに営みを感じ

通り過ぎた一瞬

燃え尽きた香りが

胸の奥で開きながら

戻らないんだってことを

そっと知らすんだ

暗闇のパチパチ温かみを感じ

浸り込んだ一瞬

音もなくそれは

落ちて消えたどこへ消えた

僕の心の中をいつかそっと照らす

その一瞬はどこか誰か

いつかきっと照らす