※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
スタジアムロックの安易な希望(motivational indie)や、過剰に演出されたポップスの磨き上げ(overproduced pop)、そしてお安いEDMのビルドアップを徹底的に焼き尽くし、深夜2時のワンルームの狂気を形にしたポストパンク・オルタナティヴロックです。全編の底底で鳴り続ける「冷蔵庫のコンプレッサーの駆動音(refrigerator compressor drone)」の低周波と、心臓の動悸のように脈打つBPM158のドラムのなかで、Radiohead的な静かなパラノイア(Radiohead paranoia)と、胸を掻きむしるような焦燥感を構築しています。
ネットの海から過去の自分を発掘してしまう「デジタル自己考古学(digital self archaeology)」のホラー。「2019年の僕、11人の視聴者のうち9人が別垢の自分だった動画、2011年の『ここからやり直す(starting fresh)』という最初の投稿。そして暗闇のなかでそれらすべてを目撃し、どのバージョンもフォロー解除しなかった唯一の証人としての冷蔵庫」。サビでは緊迫感のあるギタードライブが炸裂し、最高潮の「Explosion」セクションでは、グリッドの後ろを20ms遅れて歌っていた平熱のボーカルが、喉を引き裂くようなエモーショナルなチェストスクリーム(emotionally strained chest scream)へと一気に決壊します。最後は心地よいコード解決に逃げることなく、冷蔵庫の不穏なハム音だけを置き去りにしたまま、未解決の余韻(unresolved ending)を抱えて冷たく幕を閉じます。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。