

おは よう、「私」
長い眠りのあと
薄い光が まぶたの裏で鳴る
忘れていた名を 一つずつ拾う
ガラス瓶のキャンディみたいに
大事な幼さを 音も立てず包んで
森の奥で 溶けないように
静かな場所で 呼吸していた
まだ目覚めなくていい
微睡みのまま 聴いていて
アルバムのフィルムに眠る残光が
指の体温で そっと戻りはじめる
君が眠るあいだの話をする
なくした気持ちを パズルの欠片みたいに
互いの縁で そっと噛み合わせる
ありがとう 森にいてくれて
大人の影の向こうで
継ぎ目は 銀の糸で光る
ほどけた編み目を少しずつ
今の私と 前の私で結ぶ
まだ目覚めなくていい
微睡みのまま 聴いていて
アルバムのフィルムに眠る残光が
指の体温で そっと戻りはじめる
琥珀の中の気泡みたいに
時間ごと 息を取り戻す
一度だけ鳴く鳥の声が
道を一本 開く
怖くないと言えない
それでも ここにいる
起き上がる前の静けさで
心拍だけが 合図になる
まだ目覚めなくていい
微睡みのまま 聴いていて
アルバムのフィルムに眠る残光が
指の体温で そっと戻りはじめる
おはよう、「私」
最初の一歩は 森の中
落ち着いた甘さで 包み直して
次の光まで そばにいて
- 作詞者
ぶぶ
- 作曲者
ぶぶ
- プロデューサー
ぶぶ
- ミキシングエンジニア
ぶぶ
- マスタリングエンジニア
ぶぶ
- ギター
ぶぶ
- プログラミング
ぶぶ

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Awaken (feat. 宮舞モカ)
ぶぶ
「Awaken」は、長い眠りから目覚める「私」が、森の奥で失われた幼さや記憶を優しく取り戻す物語を描く。Djent直輸入のシンプルながら重く響くギター、ベース、ドラムのグルーヴが基軸となり、ピアノ、ストリングス、オルガール、幾重にも重ねたシンセサイザーが織りなす繊細で美しいサウンドスケープが融合した楽曲。アウトロではノスタルジックなピアノの音色が静かに響き、歌詞のない余韻で内省的な旅を締めくくる。
アーティスト情報
ぶぶ
茨城県出身のシンガーソングライター・プロデューサー。 2025年5月より、音楽活動を開始。 サウンドの核となるのは、Djentやプログレッシブメタルにルーツを持つ重厚なギターと、広がりのあるシネマティックな音像の融合。 地を這うようなヘヴィなリフと、繊細なピアノやストリングスが交錯し、激しさの中に静寂が息づく独自の音世界を描き出している。 歌詞については、葛藤や孤独を、空想的なメタファーで包み込むことで、聴く人それぞれの記憶に寄り添う物語を紡いでいる。 Dream TheaterやPeripheryといったテクニカルな洋楽メタルからの影響と、Kalafinaやゲーム音楽が持つ日本の叙情的な旋律美。 これらを自身のフィルターを通して昇華し、作詞・作曲からミキシングまでを一人で完結させるセルフプロデューススタイルで、ジャンルの枠を超えた表現を追求し続けている。
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![Awaken (feat. 宮舞モカ) [2025 Remaster]のジャケット写真](https://tcj-image-production.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/u182597/r1602868/ite1602868.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Credential=AKIAJV4VIS2VN3X4CBGA%2F20251230%2Fap-northeast-1%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20251230T165506Z&X-Amz-Expires=86400&X-Amz-SignedHeaders=host&X-Amz-Signature=e1cd21310e95a16d4bd30eccaee6e5ae8bd796532c4a955cc0eed887daa076ba)