MADE 韻 POLOのジャケット写真

歌詞

0896 (feat. タキラウド)

POLO

90 産声を上げる田舎町

生まれ落ちた先が島流し? 苦笑い

環境と感情で常に板挟み

現実とはいつも俺を逃さない

その名の通り場所は四国の中央

それなりの熱量で調子乗る25

この町のラッパーは一人だけと粋がる

そんな頃にお前とも出会ったっけな

19で出会い今はあの頃のあんた

UMB2009高知予選でやりあったアンサー

あの瞬間は一度だけの読みきり漫画

あれから二人で県外へも飛び入り参加

仕事後のフリースタイル練習が日課

この繰り返しだけがいつかどこか繋がると信じる

欲しかったものはとにかく結果

それだけが生きる価値と求め続けた

報われないことの方が多いなんて

もうガキじゃないから流石に分かってる

恩を仇で返されても裏切らずにここまで来た

そんな時に支えたのは言葉でした

自分だけのストーリーの中の主人公

深く被るハットとダボダボの格好

午前0時クラブ隅で酒も飲まず佇む

そんな日々の理想と今を照らし合わす

夜になればこの町はサイレントマナー

明日も今日と同じような再現ドラマ

昔の自分に良い話しと悪い話がある

あの時なりたかった全てを手にしたラッパーにはまだなれてないが

あの時「死んでもあぁはなりたくない」と思ったラッパーにお前は 俺はなってない

2000年代 小遣いの大半をCDに使った

レコ屋もクラブも無い伊予三島市で

TSUTAYAの狭いジャパニーズHIPHOPコーナーのほぼ端から端レンタルした

あの初期衝動を忘れてない

高校になってUMB2005 3on3 ENTER 月刊ラップ ヒダディーひとり旅を穴が開くほど見て

一人部屋で鏡に向かってフリースタイルした毎日を忘れてない

初めてのバトルはB-BOY PARK 2009

マイクを使えず両者敗退

それから色んな大会に出て

勝ち方に拘ったお前は何度も負けたが

あの時のお前も今の俺も間違っちゃない

安心しろ 俺は変わらずに叩き上げだよ

敢えて選んだ茨の道 悔いはない

時の流れが町並みと同じく人を変える

ガキだったお前も社会の歯車の一部

酒タバコ女ギャンブルの話しかしない田舎で

無表情に仕事こなす俺はイエスマン

だからこそ私生活ではNOと言える日本人

恨んでいる環境にも感謝と愛を

皮肉にもそれが還元できているリリック

笑えねぇが10年 変わらねぇ現状

でも あの頃の俺に言っても絶対に信じないだろうが

誰もいなかったこの町にもお前より若いラッパーが出てきたぞ

そいつらの前で背中でなく今 口で語る義務がある

韻がなければHIPHOPじゃないと言って踏み続けた

そんなお前だからこそ説得力が違う

未だ持たざる者 拘る音の上で誤魔化すことせず自分と向き合う

充実の日々のはずがいつからか減退

現れた壁の前で戦わず延滞

焦燥の原因は数々の失態

理想と現実はきっと表裏一体

だからこその現在思いだけは変わらず

それぞれの環境で今は何を探す

世間体? 肩書き? とりあえず後はない

貧乏 苛立ち 前にしか道はない

行動 確かなのはそれだけ

考える それはときに足を止めることになる

変化する生活 変化する言葉

目線が変わるだけで感じられる恍惚

即興でなくとも未だ書きためる歌詞

こいつが所謂確認作業

なるようになるってな未来想像

まずは10年後 視界良好

調子どう? 辞めたり去っていったマイメン

調子どう? あの頃は輝いていたパイセン

調子どう? 成し遂げた? 10年後の自分

調子どう? 調子どう?

調子だけはいいよ 翠波高原の景色みたく

登りきった頂上で意味を知ることになる

現在地見失えば原点回帰

何が成功ですか? この町に問う

これみよがしに聳え立つ人生の山場

時計の針は戻らない 登り出さなきゃ見えない物語

そうそうあの日踏み出したその一歩は

未だ俺たちを支えてくれてるんだろうか

その足で飛び出して外から見えるこの町はどうですか?

改めて言うがHIPHOPとは程遠い

片田舎で燻ぶっているよくあるMCの話

ここは0896

  • 作詞者

    POLO, タキラウド

  • 作曲者

    Miya October

MADE 韻 POLOのジャケット写真

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愛媛を拠点に活動をしていたMCのPOLOとトラックメーカーのMiya October。
両者が立ち上げたレーベル"呼吸ト調和 / KQTCW"から、2019年にCD OnlyでリリースされたPOLOの1st EP『MADE 韻 POLO』。
この度、4年の時を経て、SICK IT RECORDSからDLリリースとサブスクが解禁!!
Miya Octoberによる綿密に組まれたピアノ&ドラミングと、POLOのHIPHOPに対するピュアなバイブスが交差する作品となっている。

アーティスト情報

  • POLO

    1990年生まれ、愛媛県・四国中央市出身のMC。 MCバトルのDVDに影響を受け、2006年からフリースタイルを始める。四国エリアを中心にライブを行いつつ、数々のMCバトルへの出場やコンピレーションCDへの参加などで頭角を現す。 "愛媛サイファー"と"MADE 韻 EHIME"の主催と並行し、2012年にシングル「MCバトル・ロワイアル」、2019年にPOLO & Miya October名義で1st EP「MADE 韻 POLO」をリリース。 韻を頑なに踏みつつ一本筋の通ったリリックに拘る。シーンの流行り廃りからは距離を置き、地元愛媛でスキルを磨き続ける。

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    POLOの他のリリース
  • タキラウド

SICK IT RECORDS

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