

カニクリーム
まだありますか
って聞く前に
ないって分かった
カニクリームコロッケの日
会社帰りのお守り
熱々の袋を持つだけで
駅から家まで頑張れる
カニクリームコロッケの日
特別な話はしてない
ありがとうございますと
どうもだけで
少し仲良くなった気がしてた
商店街の端の
小さなお肉屋さん
ガラスケースの中で
コロッケが綺麗に並んでる
メンチも好き
ハムカツも好き
でも今日は
カニクリームの口だった
ふふっ
またこれですかって
言われたかったな
ご夫婦の声が
油の音に混ざる
ひとつでいいですか
ふたつにしますか
いつもそこで少し迷う
カニクリームコロッケの日
スーツの袖に匂いが付く
それも含めて今日の夜
ちょっとだけ良い日になる
カニクリームコロッケの日
大した会話はなかった
でも知っている店が
一つ閉まるって
こんなに静かに応える
ジュー
カラン
ありがとうございました
シャッターの横に貼り紙
今月いっぱいで閉店します
高齢のためと書いてある
妙に綺麗な字だった
読んでからなぜか
メンチもふたつ買った
冷蔵庫に入れるくせに
熱いうちにひとつ食べた
最後の日でもないのに
最後みたいに味わった
大事な場所って
なくなる前は
普通の顔をしてる
カニクリームコロッケの日
ラップに包んでも柔らかい
明日の分まで買ったのに
今日のうちに減っていく
カニクリームコロッケの日
ありがとうって言えるかな
大した会話をしてないから
何を言えばいいか分からない
袋の隅に
油が少しにじんでる
財布の中に
レシートが残ってる
次に通る時も
明かりが点いてたらいいな
カニクリーム
まだありますか
それだけ言いたかった
- Lyricist
MASAQUI
- Composer
MASAQUI
- Producer
MASAQUI
- Programming
MASAQUI

Listen to The Day of Crab Cream Croquettes by MASAQUI
Streaming / Download
- ⚫︎
The Day of Crab Cream Croquettes
MASAQUI
The Day of Crab Cream Croquettes is a song about a quiet connection with a small neighborhood butcher shop visited after work.
There are no deep conversations, yet a simple greeting and the smell of freshly fried food can make a place feel important.
The song follows the ordinary habit of buying a favorite crab cream croquette on the way home.
Only after learning that the shop will close does the true value of that routine become clear.
Warm, bittersweet, and gently humorous, it is a portrait of everyday life and the people who become part of it.



