
リリース日: 2026/10/10
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轟音と、気だるげでどこか寂しげな歌声。そこに、特に大きな意味を持たないような言葉を並べた曲である。
日々の出来事や自分自身を、少し離れたところから眺めるような感覚を大切にしている。何かに感情的になりすぎることもなく、深く考えすぎることもなく、ただ目の前で起きていることを少し冷めた目で見ているような感覚である。
しかし、いくら俯瞰して見ようとしても、現実そのものから離れることはできない。少し距離を取ったつもりでも、生活や時間、くだらないことや面倒なことは容赦なくこちらに迫ってくる。遠くから眺めているつもりなのに、気づけばまたその中にいる。そういう感覚が、この曲にはある。
だからといって、それに対して強く抗おうとしているわけでもない。何かを変えようと力むわけでもなく、ただ少し冷めたまま、それでも目の前にあるものを眺めている。轟音のギターも、気だるげな歌声も、そうした距離感の中にある。
歌詞も、何か明確な答えを出すためのものではない。意味がありそうでなかったり、どうでもいいことのように思えたりする言葉をそのまま並べている。虚無的ではあるが、完全に何も感じていないわけでもない。むしろ、何かを感じているからこそ、それを少し遠くから見ようとしている。
大きな音の中で、少し冷めた視線を持つこと。現実を笑い飛ばすほど強くもなく、真正面から受け止めるほど真面目でもない。その中間で、ただ自分や周りのことを眺めている。
俯瞰して見れば少しくだらなく思えることも、そこから逃れることはできない。結局、現実はいつもこちら側まで迫ってくる。その距離感と、どうしようもなさを、再現したかった
90年代のオルタナサウンドから影響されたギターの音や楽曲の質感。時にはどこか懐かしいメロディと時にはノイジーな轟音が鳴り渡る。The Brash and Lily は荒々しい衝動と繊細な儚さ、その両極を鳴らすことで、どこか懐かしくも新しい景色を描き出す。