Lyric

泥だらけの手のひらで

今日も種をひとつ蒔く

眠たいまなこ こすりながら

小さな声に応える朝

誰にも見えない庭だけど

ちゃんと育ってるって知ってる

焦らなくていい このリズムで

わたしの花は咲くから

春も夏も秋も冬も

愛という水をあげてきた

折れそうでも根を張って

風の中で強くなった

この庭にしか咲かない

唯一の命を育ててる

私は今、咲いている

笑ったり 泣いたりして

色とりどりの毎日

鏡に映る笑顔には

物語がにじんでる

「ちゃんとできてる？」って不安でも

子どもはちゃんと見てくれてる

咲きかけの自分を抱きしめて

今日も光を浴びよう

雨の日だって優しくなれた

嵐の夜もあきらめなかった

踏みつけられても芽を出して

願いをこめて咲いてきた

この場所だけのストーリー

誰にも真似できない

私は今、咲き誇る

時にしおれて 迷っても

誰かの言葉に傷ついても

土の奥で息をして

また空を目指すの

春も夏も秋も冬も

すべての季節が意味を持つ

ただの毎日が咲かせた

命の歌を響かせたい

この庭に根を張って

“わたし”という花が咲く

今日も私は、生きている

君へ……。