歌詞

生暖かい陰に潜んで

君が消えたと気づいた

途方も無い　時間の重量が

圧し掛かって　脚は止まって

戻りもしない日々を思って

されど残るストレリチア

あざやかな視界　思い描いたって

狭いアイリス　足元暗いまんま

繋がれてく点と点　何処で間違えた

はっと胸を締め付けた　一瞬だけ見えた光が

不意に静寂を切って　ガラスみたいに砕け散った

「ハロー　君の鼓動は　誰が為に拍を数えた？」

頭のどっかで鳴った銃声のような　祈りの声だ

まばゆいもの　望む普通が

浅ましいことに思えた

何度目だろう　真夜中にふっと

靄がかって　口は噤んで

戻りもしない時間はずっと

今も続く　平等に

馬鹿みたいだ　過ぎ去ってったなら

目が眩んで　美しいようだ

眠りにつくムーンライト　いつ陽は昇った

ドクと鼓動を鳴らした　或りし日の胸の痛みは

いつしか増やしたノイズで　視力みたいにぼやけてった

「そっと守った傷が　誰かを救うのでしょうか」

まだ一瞬の光を捕まえたくって　ストロボを焚いた

はっと胸を攫った　懐かしく灯る光が

頼りない程度だって　歩くには充分すぎるだろう

喧しい鼓動が　愚かしく今を刻んだ

心のどっかで鳴った祈りを未来へ　繋げるように