歌詞

いつの間にか忘れてしまった

嫌いな好きなもの達の亡霊の歌

上空で騒いだ

溺れるほどに蔓延った　喧しい神様　何人目だ

ああ　情報で頭が痛い

君から目を逸らさないように

散らかった頭はその悲鳴の意味を

「いつだっけ確か　僕等　前にも何処かで」

胸の奥に尋ねた

君の声　ずっと探していたんだ

燈が灯る間に　急いで

微弱な鼓動が　響いたその音

忘れちゃいけない　そんな気がするんだ

嗄れ声で歌っていたんだ

来る筈のない助けを待って

ずっと　静脈は走った

「守れるものも無い」だなんて鳴く脳　爛々と冴えわたって

ただ　情動はじっと守り抜いた

寂しさで潰されないように

街は汚れた黒い言葉の雨音

どうやって　こんな焦燥なんて引き連れて

息はまだ続くんだろう

君だけは　ずっと此処に居たんだ

夜を照らせ　震えた声で

あまりに綺麗で　忌み嫌われた

君だけに輝く　宝石のようだった

目を見張るほど美しいから　君はきっと大丈夫だろう

誰にも奪えないと　遠い記憶で知ってたんだ

不揃いな呼吸のリズム　一度だって止まなかった

諦めの悪かった僕等が　打ち鳴らす鐘を！

君の声だって　気づいたんだ

灯る燈　まだ消さないでいて

よく似た鼓動が　重なった夜に

やっと痛みのその意味が判って

こんな胸の傷を　そっと撫でていた

まだ響く鼓動