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歌詞

mahogany frame

メレル

その手の熱を知って

冷たさに気づいた

変わる視界に 孤独が薫った

重なった胡乱な声に

目を瞑るように

今日は まだ 傍に居て

色づく街灯り ふと思い出していた

あなたの声が 鼓膜で躍った

涙の粒さえも掬うように 繊細に

結ばれた時間も やがて

鼓動がいつか止む日があること

その事実だけ確かなんだ

緻密にできたルールに倣って

終わっていく 落ちていく

あなたがとったこの手があること

その記憶が 祈るんだ

どうか まだ 終わらないように

穏やかなる夜を 今日も望んでいいの

触れたすべてが この手垢で澱んでった

魔法のような声が あまりにきれいで

ただ胸が痛んだ 笑顔の裏側で

陰る空のあいだ ただ手を合わせた

神様じゃなくって あなたが笑った

それだけでいいんだ

意味は宿るんだ

空はいつか変わって

雨が傘を呼んだ

穏やかなる夜が 続きますように

俯いた目は 枝垂れた花に喩えて

繋がった指先の 終わりが怖くて

このまま額に飾って 永劫だなんてさ

止まないエンドロールが 今日も流れている

また切り取っては 名前をつけて笑った

ふたつの掌が 緩く繋いだ空間

今ページを捲るように 刻み残した

儚さの傍で 明日を望むだけ

  • 作詞

    メレル

  • 作曲

    メレル

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シンガーソングライター・メレルの1stアルバム。作詞作曲、アレンジ、ミックス・マスタリングを含めすべてを自身ひとりで制作。ボーカロイド発表楽曲のセルフカバーとしてではなく、すべて生身の声で歌う前提で書かれた本作は、自身の内面をより深くまで描写する楽曲群で構成されている。既にMVが公開されている「Minority Orchestra」「low light land」「SLATE DOOR」「花瓶と春寒」に加えて、書き下ろし楽曲を含めた全11曲。

アーティスト情報

Tunnel Light Records

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