

川沿いの道を
ゆっくり歩いていた
空は高いままで
雲だけ流れていた
何か考えていた
気もするけれど
思い出せるのは
風の向きくらいだった
草が揺れるたび
見えないものの存在を
少しだけ信じられる
気がした
遠くで鳴った音が
少し遅れて届く
その間に
何を思ったのか
忘れてしまった
立ち止まる理由も
急ぐ理由もなくて
ただ歩いていることが
少し心地よかった
風は見えない
でも
景色は変わっていく
変わっていることに
気づかないまま
進んでいることもある
橋を渡るころには
街の色も変わっていた
夕方とも夜とも
言えない時間だった
昨日と違うことを
探していたわけじゃない
ただ同じじゃないことだけは
なんとなくわかっていた
追い風でも
向かい風でもなく
風下に立っていた
どこから来たのか
わからないまま
流れていくものを
止めたいわけじゃない
ただ少しだけ
見ていたかった
草の揺れ方も
空の広さも
全部そのままで
変わっていた
風は見えない
でも
そこにあった
そのことだけが
静かに残っていた
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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風下
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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