Lyric

ゆらゆら揺れる月光

歌い続ける警報器 午前0時

ギラギラのコックピット

へべれけでパイロット

ねえどこへゆくの?

光った街を見下ろして

燻らす紫煙に

隠した口に並べた

世迷い事が

小さなホールに反射して

気がついたら

多くの賛同者が

いるみたいだ

醒めない夢の中にいるつもりなら

もう 目覚めないところまで落ちてくれ

探しているんだ まだ焦がれている

息が止まるほど 鮮烈な何か

色褪せて古びた今日は捨てろ

どうせ すぐにただの足かせになるだけ

うだうだ謳うエゴ

常識の中に答えはないぜ

下がり続ける高度

盲目のパイロット

後がないね

湿気ったマッチで火を着けた

蝋燭が溶けて

灯りの落ちた部屋で

回り続けるレコード

摩耗した針は

あの日と違う音で鳴いてるんだ

ケリをつけるのさ 燃え切らず

燻って ループする焼き切れたフィルムが

映すのは単なる記憶の影

この目に焼き付くなら 駄作でも僕は

息が凍る 夜明けの前

渡り鳥の歌が

響く空を泳ぐ飛行機が向かうのは

錆びた昨日か手付かずの明日か

まだ見ぬ今を探している

果てなく続く

この痛みにも似た営みこそが

僕らを生かし続けるのだろう

その果てに何があるかなんて

どうだっていい