Lyric

夜の京都は魔物が

踊ると言うあなた

おとぎ話も本当に

起こる気がしたあの日

あなたと飲むウイスキーの

香りに揺られて

ただ鴨川の波を

いつまでも眺めていた

飛び石の向こう側に

二人残した約束

過ぎ去りし日々をそっと

胸に抱きしめ

この街を去りゆくあなたは

鴨川デルタの風に吹かれて

夜に愛されてたわ

涙も若さも包み込んで

この街はきっと

あなたを待っているから

出町柳の月に

照らされる横顔

こぼれそうな言葉は

ウイスキーに溶けてゆく

何もかもが魔物に

呑み込まれるのなら

いつか今もあなたも

「懐かしい」になるのかな

移ろう世界の色が

あまりに美しいから

暮れなずむ空を追って

夢を彷徨い

この街を去りゆくあなたは

鴨川デルタの風に吹かれて

夜に愛されてたわ

涙も若さも包み込んで

この街はきっと

あなたを待っているから

涙も若さも忘れないで

この街でずっと

あなたを待っているから