Boundary / 境界 - とばりのジャケット写真

歌詞

Boundary / 境界 - とばり

緋森いと

窓から差す静寂の色が

裏切り、網膜に白く刺さった

硬く冷たく張り詰めた音

私の中を傷つけてゆく

抱かれた色が解らないまま

抱かれた音を感じないまま

誰かの夜に私は降りる

与え重ねた躰の熱で

心は凍えて死んでゆく

指先に触れた欠けた月、歌う

肌に残った、褪せた華の美しい声

せめて夜に緋の荊を届けて欲しい

心と躰に帷が降りる

月は目を閉じること無く

唯、黒く迫り聖となる

夜を漂うだけの蜘蛛

此の波の罪を贖うのか

私の狭い世界は今も、暗い部屋で溺れ続ける

強かさは無く…唯、

眠っているのか

失っているのか

レースに熔ける朝焼けの朱

翻し浮かぶ夜の残り香

風が窓の隙間で退屈な悲劇を演じる

届く筈も無く床に転がり落ちた

肌寒い部屋、軋んで歪む

心の澱が温もりを断つ

ベッドの奥で浅く微睡み

雨が来るのを待っていた

僅かに残った震える血の色

明けの光が殺してゆくが

美しく破れてしまった

喉の奥で濡れた吐息、甘く絡まる

嘘と囁き、明滅した

シーツに投げて沈ませる

煙草に火を着け、黙り込む

溜息が部屋に薄色を着けた

笑ったのか、嘲たのか、問わなかった

リアルという悪夢の声が、朝の喧騒に熔けてゆく

何も変わらない…けど、

震えているのか

怯えているのか

心の奥の微かな痛み

私の爪先に月を宿す

  • 作詞者

    緋森いと

  • 作曲者

    緋森いと

  • プロデューサー

    緋森いと

  • ミキシングエンジニア

    緋森いと

  • マスタリングエンジニア

    緋森いと

  • ボーカル

    緋森いと

Boundary / 境界 - とばりのジャケット写真

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    Boundary / 境界 - とばり

    緋森いと

夜と朝、心と身体、そのあいだに降りる見えない境界を描いた「Boundary / 境界(とばり)」。冷たい部屋、月、煙草、雨の気配とともに、失われていく感覚と微かな痛みを綴る。90年代のシネマティックな空気をまとったジャパニーズ・ガレージロック・バラードを軸に、孤独と官能、諦念が交錯する夜を描いた一曲。

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