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夢リズム

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遠い記憶

空を赤く染める夕日と満開のイチョウの並木道。その三角の黄色い葉がひらひらと舞う歩道を、僕の頭くらいの高さにあった母の手を握り、何か話しながら歩く。

僕が幼稚園に通っていた頃の景色の話なのだが、よくよくこの情景を思い出す。初めて一人暮らしを始めた時、仕事に就き自分の稼ぎでひとり生活ができるようになった時、そんな自立の一歩を辿るごとに、あのイチョウの帰り道を思い出す。母と手を繋いで歩いたチビ(自分)の事を思い出す。

「成長したなぁ」

子どもと大人の狭間だから出た言葉

何か問題が起こっても静かに自分で解決できるようになった。自分で選択した社会で生活できている。辛い気持ちや理不尽な世界との向き合い方も分かってきた。こういった一歩一歩大人になる感覚。親の手を離れ、1人の人間となってゆく感覚があった。

しかしまだ実家では何もしないし、このまま社会で生きていけるのかという不安もちゃんと感じている。そんな、子どもと大人の狭間だからこそ、感じた事がある。

繋がれた手を今度は僕が引く

助けられた人にはちゃんと恩を返したいと思うのだ。繋ぎ引いてくれた手を、今度は僕から繋ぐ番だ。僕の家は毎週末お出かけをした。本当に色んな景色を見せてくれた。今度は僕が色んな景色を見せてやる番だ。

「夢リズム」という曲は、社会人1年目に友達とそんな話をした夜にできた曲だ。ちょうど母の日が近かったこともあって、チビだった僕らから母へ、未来の誓いの歌になればいいと思った。

夢リズムとは、手を差し伸べてくれた人に、恩返しを真っ直ぐ誓う歌である。

あなたも僕を繋いでくれた人

時間が経ち、よくよく考えると、このテーマは3DAYs MOOONをいつも聴いてくれるあなたにも向いているものであることに気がついた。

まだまだ青く未熟な僕らにも関わらず、僕らの存在に気づいてくれた。正義か悪か分からないこんな僕らの手を、あなたは繋いでくれた。そんな存在があなたである。過去にも述べたが、作品は届いて初めて完成される。あなたがいなければ僕の作品は作品になり得なかった。

僕としてはただ「ありがとう」で終わらせられない。聴いてくれたからには、聴いて良かったと思っていただけなければならないし、応援してくれたからには、想像もしない景色を見せてやりたい。もらった恩は100倍にして返したい。等倍なんかでは足りないと思っている。僕らと繋がろうとしてくれたあなたが恩恵を受けられるかについて、しっかりと向き合いこだわりたい。

歌詞にもあるが、今の僕の決意はひとつだ。次の景色へ君を連れ出すことである。そんな明日を誓う。僕らなら、そんな明日を愉快に迎えに行ける。

ありきたりにも見えてしまうが、この感情を、自分が成熟した大人になる前に書き切りたかった。まだ青いうちだからこそ出せる飾りのない言葉と、真っ直ぐな音とリズムで、ただひたすらに伝えたかった。

いつか大きくなったら、いろんな景色をみせたい。共に見に行きたい。それまでどうか手を握っていてほしい。

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