Lyric

財布の奥から出てきた

あの日の映画のチケット

くしゃくしゃに丸めて捨てて

燃えるごみに出した

どっかでずっと寂しかったこと

きっと少しも知らない

強がってたの　傷つかないように

君はずるいから

行けなくなったあの店も

行けなくなったあの街も

君の欠片ばっかばっかばっかみたい

路地裏　光るアスファルト

汚れた靴で踏んづけても

冷たい夜どっかどっか悔しくて

思い出すからやめてよ

もう1人でも大丈夫なのに

ふいに流れてきた歌

心臓がちぢこまる

頭の中　君が住みついて

ずっと離れてくれない

温度も匂いも思い出せてしまう

君はずるいよな

聞けなくなったあの声も

聞けなくなったあのギターも

君の記憶ばっかばっか

ばっかじゃない

私にしたひどいことも

思い出で終わらせないでね

身につけてよもっともっと

恥ずかしくなって

優しいふりした言葉が並んで

知らないふたりになった

最終回は私の負けだよ

君はずるいから

行けなくなったあの店も

行けなくなったあの街も

君の欠片ばっかばっかばっかみたい

可哀そうな私も君も

イニシエーションラブ期待して

幼いままだった

たったそれだけのこと