雑風景のジャケット写真

歌詞

雑風景

轟汽介

耳飾りに春を閉じ込めて

態と揺らしてみる

「泥人形」を読み終えて

詩を詠ってみる

歪んでは溶ける雨のよう

ただ聴こえる声は遠く

風がない夜に響くオノマトペ

涙凛々と蒸れるその跡で

薄く火光の揺れる音が漏れ

大都会の隅で山彦を数えた

静かに傘を開いた

口付けの代わりに

撓んで隠れた月のよう

埃被さり黄ばんだ恋のよう

夢幻に轢かれ彷徨う雲のよう

ほら耳元で囁かれる

「狂いたいのよ」

ただ退廃主義に乗っかって

今あんたと愛し合ったって

残像が空の中 爆ぜ

下らないでしょう?

自然主義文学に則って

毎日を描いた延長線

感情が腐乱する迄

不幸せをくれ

歪んでは溶ける桜のよう

囁き返す詩はまるで

「聴こえないのよ」

ただ享楽主義に乗っかって

今俺と慰め合ったって

浅朝に生まれくる風

「喧しいのよ」

浪漫主義文学を乗っ取って

反転、絡まった雑風景

端然と月を喰らったって

全てが手遅れ

  • 作詞

    轟汽介

  • 作曲

    轟汽介

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