Lyric

湿った空気と自販機の照明

「何者かになれる」って信じてた あの日の僕はもういないな

スクロールした指先に 誰かの成功譚と無駄なオピニオン

ヘッドフォンで壁作ってんだ

今日も世界はお節介でうるさい

使い古したイヤホンから

忘れてたはずのメロディー

ガキの頃に描いた理想が

急に胸ぐら掴んでくるんだ

なあ こころざし お前はまだ生きてるか？

埃かぶったまま終わる気かい

才能なんて言葉で片付けないでくれよ

こんなもんじゃないって胸の奥で誰かが叫んでる

間違いだらけの人生の真ん中で

証明したいんだ 僕の在り処を

「変わらないな」って笑うあいつは もうとっくに夢を降りた顔

どっちがマシかなんてさ わかんないよ ほんと神様は不公平

誰かの正解は僕の不正解だろ？ チクタクと迫る人生の時間切れ

通知の数で価値測ってんだ

今日も僕は僕を見失ってる

改札を抜ける人の波

みんなちゃんと進んでるようで

僕だけ逆走してるみたいな

どうしようもない孤独に襲われる

なあ こころざし お前はまだ生きてるか？

息も絶え絶えで泣いてるのかい

「期待してる」なんて無責任な言葉が嫌いだ

こんなもんじゃないって意地張る僕を誰か笑ってくれよ

正解不正解の二択しかない世界で

証明したいんだ 僕の価値を

志半ばで散ったヒーロー

物語の登場人物

自分を重ねてみたりして

ちょっとだけ感傷に浸る

そうすりゃ少しは楽になる

そんな夜をもう何度越えた？

情けないよな わかるんだよ

わかってるんだ

使い古したペンでいい

破れかけのノートでいい

ガキの頃に描いた未来図

続きを書き足してみようかな

なあ こころざし お前とまだ見てみたい

景色があるんだ 懲りないだろ

才能なんて言葉に用はない 興味もないや

こんなもんだって諦めたフリして膝抱えてた

間違いだらけの人生の真ん中で

証明してやる 僕の在り処を

結局 全部僕のせいで 僕のせいで 僕のものだ

誰の指図も受けないね もう

ダサくても惨めでもこれが僕の光

ああ 夜が明けていく

うるさい街がまた動き出す

さあ こころざし お前と今生きていく

埃を払って燃え尽きるまで

才能なんて言葉じゃなくてこの心臓で

こんなもんだって世界に中指立てて叫んでやる

間違いだらけの人生を愛してやる

証明するんだ 僕が僕だってこと