歴史の残滓のジャケット写真

徒花ならただ華々しく散る性か

鈍の刀 空のままの鞘は腹の虫を鳴かせた

まだ数多の彼方は見えない

泡沫は儚いままで

戯れなんかで花びらが開くものか

さらばう運命はまた柔肌に枯れた皺を重ねてた

奏でたララバイたちを糾う

あなたがいれば

咲くだけマシじゃないの

開かぬ蕾は横目に

飽く前に散ればこそ華と呼ばれた

咲くため雨に打たれ

散るため風に戦がされ

ひとひらずつ愛して

咲くしか出来ないあたしを

徒花ならただ華々しく散る性か

鈍の刀 空のままの鞘は腹の虫を鳴かす

たらればを嘲笑う

痣だらけの革命家

置いてかれる 老いて枯れる

赤茶けた路傍の花

紙纏頭集めはややもすれば負け戦

憚られるなら根を下ろすこともあるまい

玉響の徒花に心

揺らされて刹那絆されて

花筵にさんざめく玉虫色の弦歌

届けて

徒花ならただ華々しく散る性か

鈍の刀 空のままの鞘は腹の虫を鳴かせた

まだ数多の彼方は見えない

泡沫は儚いままで

戯れなんかで花びらが開くものか

さらばう運命はまた柔肌に枯れた皺を重ねてた

奏でたララバイたちを糾う

馥郁の陽射しはすぐそこに

  • 作詞者

    池田 耕平

  • 作曲者

    池田 耕平

  • プロデューサー

    アバンdeモーダン

  • ボーカル

    アバンdeモーダン

歴史の残滓のジャケット写真

アバンdeモーダン の“徒花”を

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1年5ヶ月ぶりとなる6枚目のアルバム。
ロック、ジャズ、R&B、カントリー、エレクトロなど多岐に渡る楽曲に通底するアコースティックサウンドは今も健在。
作詞からMIX、アートワークまでセルフプロデュースで行っており、今作ではmiyuも作詞に加わり2人の内面をより色濃く反映した作品になった。
歴史の片隅に、届いた人々の記憶に、「残滓」でも残ればとの想いで名付けられた本作。ささやかで謙虚な題名とは裏腹に、濃密かつ主張の強い楽曲たちを是非味わって欲しい。

アーティスト情報

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