歌詞

帰る途中　坂道から見上げた

黄昏るには　少し触れないとダメで

淡い光の行方

「おかえり」を探してる

君もたまに探してるの？

隣町の電車は優しいノイズ

記憶の淵、片付く訳もなくてさ

ブロンズが導いた

重ねる意味などない

未来の先には立てやしないから

あの時出した答えには、

正解も間違いもなくて、

ただ君の、すべてを

認めたくて、守りたくて

きっと辿り着けると信じてた

その場所には僕もいない

「わかってる？」「わかってる。」

二人の独り言

馴染めない街

でも嫌いじゃなかった

諦めたワケじゃない

少し逃げたかったんだ

未完成の二人には

どの言葉を捨てきれない

柔い破片、ポケットに隠す

草臥れたあの公園を横目に

ありきたりなフレーズを

並べ歩いてた

雑踏から逃げる様に

遠回りをよくした

こんな日々を望んでた、君も

消えた右側の感覚は、

今より濃く影を残してる

見失っても、進むのは

誰かの為じゃない、そうだろ？

終わりを告げた物語

オレンジ色にイニシャルを

投げる様に、握りしめた

自分を保つ為に

始まりと終わりを知る

空は星を集めだした

そろそろ僕も帰るよ

君のいない場所へ、と

朝靄か夕暮れか

寝ボケた世界に紛れて

君と僕、抜け出そうか、

そんな記憶が流れ込む

暗闇に溺れたあの朝も、

ベランダから掴んだ苦い夜も

戻れない、戻らない

綺麗過ぎた日々が背中押す

あの時出した答えには、

正解も間違いもなくて、

ただ僕の、すべてを

認めてほしくて、求めてほしくて

ずっとたどり着けると信じてた

その場所には僕もいない

振り向いた、その時に

笑い合える様に

君と僕の些細な独り言