

過ぎてゆく毎日 あの日以前よりも大事に
噛み締める時間 生きている実感 リフォームした実家 もう馴染んだ
あの日 逃げ込んだ母校の屋上から見渡した滲んだ絶望
途絶えた連絡 絶え絶えの電波が拙く伝えるSOSを
何が燃えてるかわからなかったが南西に炎が立つのが見える
何が起きてるかわからなかったがここにいる誰も 末路は見えず
学校中のカーテンを必死に集め せめてこれで身体を暖め
来ないかも知れない明日だから 寝ずに今日を引き伸ばす できるだけ
忘れないように 遠ざかった日でも
絶やさないように 繋げるように
翌朝いてもたってもいられずに 水に沈む大通りを泳ぐように歩く
北京飯店前で立ちすくむ 女性の手を取り また進む
車が亀のように3つ重なる 誰も怒らない渋滞が続く
つまずく足元に転がる何か 確かめたくなくてひたすら進む
水に浸かって冷えた体 「もうダメだ」とは言えなかった
共に歩く名も知らぬ女性 おかげで意地でも張れた虚勢
突然前方から現れた小舟 「もう少し歩けば大丈夫です」
右折して見上げる坂の上 手を振る無事だった人の群れ
忘れないように 遠ざかった日でも
絶やさないように 繋げるように
誰が当たり前に生きてる今日が教科書に載るかもなんて思うだろう
何年経っても問うだろう あの日のように必死に生きてるのかと
隠すきずあと ないはずない葛藤 交錯する感情 薄れない惨状
それでも立ち上がる あの日の炎のような意志 高く
泥だらけだった店で戦う奴や あれから新しい道を選んだ奴や
あの頃産まれた子は春には小学生 暖かくなってくれば桜も咲くね
来ないかもしれなかった明日が今日だ どうあれ打破してくべきが現状だ
過ぎてゆく毎日 だからこそ大事に
- Lyricist
LIBOO
- Composer
LIBOO

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NAGARENONAKADE
LIBOO
東日本大震災の中で
Artist Profile
LIBOO
LIBOO 1994年、友人に勧められギターを始め、ロックに浸り腕を磨く。 2000年、上京。 バンドのギタリストとしてバンドを渡り歩きつつ、池袋の路上で弾き語り。 黙って音楽やってれば良いものを、徐々に自堕落な生活に。 2004年、しくじり帰郷。 2年程音楽から離れる。 2006年、昔は嫌いだった日本語でのHIP HOPに感化。 自分でもラップをするようになり、徐々に改めて音楽をやると決意。 この頃、MCバトルに出るために「LIBOO」と名付ける 並行してバンド活動。 2011年あの日。 一年半活動を休止。 2012年9月、初心にかえりギター弾き語りLIVE。 復帰。 各方面で多様な音楽活動を気まぐれに行う。 2015年9月、8月から体調不良。呼吸すら困難になり検査を受けた所、心不全。 2015年12月24日 手術。 2016年 3月27日 石巻ブルーレジスタンスにて行われた「唐揚げNight」にて退院後の復活ライブ。 以後、各地のライブハウス等はもちろん、PARK ROCK ISHINOMAKI、松島パークフェスティバル、トリコローレ音楽祭等各種フェスにも参戦、精力的に活動している。
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High-Bridge-Record