Lyric

透明に色めき反射する波

頬を撫でるぬるいノスタルジー

揮発する記憶と汗

思い出すのは君の横顔と

青く揺らぐ淡い水平線

触れられぬそれは蜃気楼

もしもまた出会えたら僕ら

もしもまた話せたら僕ら

もしもまた笑えたら僕ら

どこまでも どこまでも行こう

あの日から変わらない君と

あの日から変われない僕と

いつまでも終わらない夏に

もしもまた もしもまた

夕立に走り出すスピードで

季節は過ぎてゆくから

東京の風はどこか憂う

吹き抜ける秋風はさらう

僕たちのあの夏のすべて

あれから吶々(とつとつ)とページをめくる

赤く揺らぎ沈む静かな陽

触れられぬ日々の陽炎

いくつかの景色だけ抱え

いくつかの言葉だけ抱え

一抹の寂しさを拭う

走り出せ！走り出せ！

さよならも言えないスピードで

季節は過ぎてゆくから

東京の空はどこか遠い

舞い上がるビル風がさらう

僕たちのあの夏のすべて

透明に色めき反射する波

青く揺らぐ淡い水平線

触れられぬそれはジュブナイル