浮景のジャケット写真

歌詞

風景回廊

森浪漫

油絵みたい動かなかった海が

今目の前で遊びだす

人間みたい語りかけてきた木々が

記憶の端でまだ揺れている

発光した全速力の風が

空気を裂いて山を駆け降りる

圧縮した眩しい火の玉が

名前のない夜を照らす

陽だまりに吸い込まれて

私は容易にいなくなる

ガラス越し夢の中

いつまでも

ここにいられない

ここにいられない

ここにいられない

山肌にへばりつく家々

金属を飲み込んだ街路樹

水墨的な夕暮れ

またいつか

またどこか

  • 作詞者

    森浪漫

  • 作曲者

    森浪漫

  • プロデューサー

    森浪漫

  • ギター

    森浪漫

  • ボーカル

    森浪漫

  • バックグラウンドボーカル

    森浪漫

  • その他の楽器

    森浪漫

浮景のジャケット写真

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「浮景」とは、空中に島が浮かんだように見える蜃気楼を指す言葉である。
冷気層と暖気層の境界で光が屈折することによって生じる、
確かに見えていながら実体を持たない現象だ。

シンガーソングライター森浪漫は、
社会や自然など自分の外側の世界と接する中で、
自身の内側との境界に生じた感覚や違和感を、
現実には存在しない風景――蜃気楼のような像として音に置き換えてきた。
本作は、そうしたイメージを宿した楽曲を、
これまでに書き留めてきた楽曲群の中から選び構成されている。

約6年ぶりのリリースとなる本作『浮景』は、
前作「構造色の風」からさらに抽象性を深め、
記憶の中の心象風景や、感情・感覚といった捉えきれないものを手がかりにした作品である。

アーティスト情報

  • 森浪漫

    大阪を拠点に活動するシンガーソングライター。 自然や日常の断片から立ち上がる記憶、感情、触れられない感覚を、風景のイメージと言葉で描く。 弾き語りを起点に制作を重ね、1st EP『構造色の風』では楽曲をバンド編成に広げ、多様なルーツを感じる5曲を収録。 2026年2月に約6年ぶりにリリースされた2nd EP『浮景』は“蜃気楼”を主題に、内面と外界との境界に生じる景色や風景のイメージを音にして作品化した。

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