

この風に飛び乗って
記憶の奥の雲間繋げば
がらんどうの街の中
まあるい心臓
意味だけ残して歩く
剥がれた指先
私の一部
細胞は死んでゆくが
涙は生きたまま
地表に届く
なちゅらる
熱を帯びてゆく
生命が回りだす
私は私を感じる
なちゅらる
剥がれ落ちてゆく
その身のままで
その身のままでゆく
あの気流に掴まって
水平線の結び目辿れば
無表情な海の中
透明な心臓
理由も無く踊る
硬くひび割れた皮膚
何も言わず
震えるような岩壁の上
獣は生きたまま
血を巡らす
なちゅらる
加速してゆく
生命がうねり出す
私は形を変えてゆく
なちゅらる
真芯に触れてゆく
この身の中へ
この身の中へゆく
繰り返す螺旋上
時間軸だけの遂行
忘却したイメージ
膜を破る爆発音
共鳴した衝動が
問いかける
問いかける
なちゅらる
- 作詞者
森浪漫
- 作曲者
森浪漫
- プロデューサー
森浪漫
- ギター
森浪漫
- ボーカル
森浪漫
- バックグラウンドボーカル
森浪漫
- その他の楽器
森浪漫

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「浮景」とは、空中に島が浮かんだように見える蜃気楼を指す言葉である。
冷気層と暖気層の境界で光が屈折することによって生じる、
確かに見えていながら実体を持たない現象だ。
シンガーソングライター森浪漫は、
社会や自然など自分の外側の世界と接する中で、
自身の内側との境界に生じた感覚や違和感を、
現実には存在しない風景――蜃気楼のような像として音に置き換えてきた。
本作は、そうしたイメージを宿した楽曲を、
これまでに書き留めてきた楽曲群の中から選び構成されている。
約6年ぶりのリリースとなる本作『浮景』は、
前作「構造色の風」からさらに抽象性を深め、
記憶の中の心象風景や、感情・感覚といった捉えきれないものを手がかりにした作品である。
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