

扉が閉まる瞬間
モーターの低い唸りが胸骨の裏に刺さる
君の肩が触れるか触れないか
その数ミリが 呼吸を止める
静まり返った箱の中で
君の吐く息だけが白い
止まらない 喉の奥が鳴る
君の視線が首筋を滑り落ちた
あと十五階 それだけの時間
ルールより先に 指が動く
この十数秒が 全部を塗り替えていく
非常灯の青が 君の鎖骨をなぞり
見てはいけない場所に 目が吸われる
微かな揺れに体が傾いて
止まる理由を 一つずつ忘れた
沈黙がこんなに皮膚に触れるなんて
昨日までの俺は知らなかった
逃げられない 膝が笑う
君の髪が頬をかすめて消えた
正しい答えは 今夜だけ棚に上げて
扉が開く前に
名前をつける前に もう始まってる
「次で降りる?」
その声が耳から離れない
「降りたくない」
言えなかった言葉が 舌の裏に残る
階数表示が滲んで読めない
止められない 息が上がる
君が一歩踏み出したその重さ
忘れていいのは昨日だけで
今夜だけは全部 ここに置いていく
扉が開いた
でも まだ終わらない
- 作詞者
Alexsophie
- 作曲者
Alexsophie
- プロデューサー
Alexsophie
- ソングライター
Alexsophie
- プログラミング
Alexsophie

Alexsophie の“フロア19– 彼の沈黙”を
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フロア19– 彼の沈黙
Alexsophie
密室のエレベーターで交わされる、わずかな沈黙と張り詰めた時間。
『フロア 19– 彼の沈黙』は、上昇していくエレベーターの中で向き合う男女の緊張と感情を描いた、シネマティックなJ-Popトラック。
4階から19階まで。
わずか十五階分の時間の中で、言葉にならない想いと危うい空気が静かに揺れ動く。
低く脈打つベースと冷たいシンセサウンド、そして抑制されたボーカルから解き放たれるサビが、密室のドラマを映像のように浮かび上がらせる。
都市の夜に潜む静かな緊張と感情の高まりを描いた、Alexsophieの新しい音楽的アプローチによる一曲。
アーティスト情報
Alexsophie
私はソングライティング・アーティストとして、自身のビジョンと言葉を起点に楽曲を設計しています。 制作ではAIを編曲や音像設計を拡張するための制作ツール(楽器)として活用し、最終的な表現と判断はすべて自ら行っています。 Alexsophie名義で、Apple Music、Spotify、Amazon Musicなど主要音楽配信プラットフォームに作品をリリース。 YouTubeでは楽曲作品を、Instagramでは制作過程や作品世界を発信しています。 アーティスト名は、愛犬Alexと愛猫Sophieに由来します。 人間の感性とテクノロジーの可能性を融合させ、静かな余韻と物語性を大切にした楽曲制作を行っています。
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A&S Studio



