Lyric

雨の日 月は雲に隠れ

意識が薄れて 空に吸い込まれた

冷え切った指先丸めて

愛に飢えて世界を憎むだけ

少女は孤独に飲まれたんだ

雲の隙間から差し込む明かりが

傷に染みていく

突然の温もりが怖くて逃げ出したんだ

追いついたって言って手を掛け

息を切らしながら笑う君は

濡れてる頬を撫でて手を握りしめた

ありふれた言葉でもいいの

迷子になった心が導かれているから

オオカミ少女は 月に吠える

乾いた雨は月をぼかす

目を瞑った先の世界が変われば

静けさに痛みを堪えて

溜め息が空に溶ける

鮮やかな夜空の琥珀が滲んでゆく

無意識に君の足音を

耳を澄まして

温もりが忘れられず探してしまうんだ

唇をかんだ後が滲む

真夜中に刻んだ想いが消えず

君のことを忘れてしまえば

答えは分からず鈍色に染まる

迷いの渦から逃れた

心の奥を破裂させて

響けこの声よ

追いかけたって雲に遮られ

愛されたくて探した君を

あの日見た夢はまだどこかにありますか

声が枯れたって叫び続けた

君に気づいて欲しいの

受け止めてくれるかな

オオカミ少女は 月に吠える