

ネオンだけが知っている
あの夜の僕を
終電が過ぎた駅前で
タクシーの列だけが光っていた
濡れた歩道に映る看板の色が
少しだけ嘘みたいに揺れていた
誰かに話すほどじゃない痛みを
ポケットの中で握っていた
閉まりかけた店のガラスに映る顔が
思ったより疲れて見えた
平気なふりなら
もう少し上手くなった
でも名前のない気持ちだけ
街の明かりに残っていた
ネオンだけが知っている
誰にも言えなかった夜を
強がりでも 悲しみでもなく
ただ帰れない理由があった
忘れたいわけじゃない
戻りたいだけでもない
低い声で息をするように
あの光の下で立っていた
青い信号が変わっても
しばらく足は動かなかった
遠くで笑う知らない声だけが
やけに近く聞こえた
画面を開いてまた閉じて
送らない言葉を飲み込んだ
誰かのせいにできたなら
もう少し楽だったのかもしれない
ネオンだけが知っている
笑えなかった僕のことを
大丈夫だと打ちかけた文字が
まだ指先で止まっている
消えたい夜じゃない
叫びたい夜でもない
ただ誰にも見えない場所で
少しだけ崩れていた
ネオンだけが知っている
あの夜の僕を
朝が来るまで
少しだけ預けていた
- 作詞者
GREYLINE
- 作曲者
GREYLINE
- プロデューサー
GREYLINE
- ボーカル
GREYLINE

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ネオンだけが知っている
GREYLINE
アーティスト情報
GREYLINE
GRΛYLINEは、3人組の男性バンド。 顔や個人像を前面に出さず、音楽と“状態”だけを提示するプロジェクトとして活動している。 作品ごとに声の距離や温度が変わるのが特徴で、 それはキャラクターの変化ではなく、 感情やフェーズによって声の位置が変わるという考え方に基づいている。 内省的な夜を描いた『言えなかったままで』、 日常を肯定する『Clear Days』、 そして身体が先に動く『MOVE FIRST』。 GRΛYLINEは、 考え、立ち止まり、動き出す?? そのすべてを同じ時間軸の中で鳴らし続けている。 姿はシルエットのまま、 音だけが前に進む。
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