

ならどうすりゃよかった
転がってくボールを見送った丘に
まだ落とし物があるような
そんな気がするから
ここで立ち止まってたの
春は居処が無い、と
埃っぽい部屋で冬を待っている
もう答えなど出ない、と
疑ったなら最後
逃げ場は無い
99の確信で包み込んだ残り1が
僕を呪うのだ
明日への勘違いが
地平を押し下げて
燃える朝陽に焦がされた夢
遠い海の果てで
静かに浮かんでいる
舟の旅が終わるように
神とやらに祈りながら
ならどうすりゃよかった
積み上げる負債と
情熱が燃えた跡の残り香が
きゅっ、と襟元を掴んで
離さないの
下を向いてはいない
壊れそうもないが
自分では気づけない
穴が空いたような
明日への思い違いが
巨影を遠ざけて
沈む夕陽に殺された夢
何億年経とうとも
埋まることのない
空洞に花束を
今日も彼は捧げている
「反ディレイ主義のお前たちに問おう!
いつか知らずの内に、
取り零したモノに、
取り憑かれた僕等を、
嘲笑っているのでしょう!」
…なんて冗談さ、忘れてくれ。
なら、どうすりゃ、よかった
転がってくボールを見送った丘に
まだ落とし物があるような
そんな気がするから
ここで立ち止まってたの
- 作詞者
嶺脇湧
- 作曲者
嶺脇湧
- レコーディングエンジニア
大滝 駿
- ミキシングエンジニア
大滝 駿
- マスタリングエンジニア
大滝 駿
- ギター
嶺脇湧, 髙木俊樹
- ベースギター
ミズコシ
- ドラム
中野克馬
- ボーカル
嶺脇湧

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
オープニングテーマ
frock coat
- 2
題のない歌
frock coat
- 3
どろぼう
frock coat
- 4
ガス燈
frock coat
- 5
徒然
frock coat
- 6
セリーヌ
frock coat
- ⚫︎
étranger
frock coat
- 8
エンディングテーマ
frock coat
2022年結成のジャパン・オルタナティブ・ロックバンド、frock coatが放つ2nd EP。
メンバーそれぞれが持つ様々な音楽性と、ギターボーカル嶺脇の捻くれた思考に裏付けされた膨大な言葉が、余すところなく凝縮されている。
『空洞に花束』というタイトルが醸し出す虚脱感は、ますます過激になっていく現代社会に対して、強烈な反抗の姿勢を示している。
アーティスト情報
frock coat
世界を救うオルタナをやっています。 文学から掬う叙情的な歌詞に、静謐と激情が同居するメロディ。 クリーントーンからファズまで、全ての衝動を込めたライブ。 "最後の音は響く 世界を隠すように" "それでもさ、脳内の轟音が鳴りやまんのさ" すぐにブームが追いつくから、今のうちに…。
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