

ぼくたちはきっと不完全で錆が出た場所にはじめて
疵があるとわかるから間違いばかり選んでしまう
言えなかったことや、見えなかったものが
胸の中心まで根を張ってゆっくり傷んでいく
未来は何千通りあった
そうと知らずにまた摘んだ
折れた梢の向こう側で芽吹かない春を悼む
それは再現みたいに、触れるたび気付く痛みの根
終わったことがずっと続くようなまぼろし
たとえば煮えきらずにいたことや
やりきれずにいたことが積み上がって
生活に影を落としている
季節の足跡だったり、会話の切れ端だったり
誰かを祝うとき不自然に溢れてしまうものだったり
わかりきっていたことだって
虹の脚のなかでは見えないものだね
それは稲妻のように、瞬間に交差する光になって
また何度も焼き付いて離れない
痛い
それは再現みたいに触れるたび気付く痛みの根
終わったことが続くような幻枝痛だけが残っているよ
行先さえも曖昧な毎日で、陽光の差す瞬間を待っている
終わらせ方を選べるなら、今度こそもっとうまくやれるよ
それは再現みたいに
近頃、ぼくは少しましになった気がする
- 作詞者
世界電力
- 作曲者
世界電力
- ミキシングエンジニア
世界電力
- ボーカル
繭糸
- バックグラウンドボーカル
夕凪潮, 胡虎あくび, 宵星遊

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- ⚫︎
梢のまぼろし
繭糸
- 2
天使
繭糸
- 3
病床、でもきみをゆるして
繭糸
- 4
祈紡
繭糸
- 5
そとのせいかつにもなれました
繭糸
- 6
Astella
繭糸
- 7
ヴァーチャルヒーロー
繭糸
- 8
かきくけCOCOON
繭糸
- 9
coffee talk! (feat. みちとせ & それ故)
繭糸
- 10
みずいろの夜
繭糸
そとの世界にでて暮らしをはじめた繭糸の日々・感情をそのまま切り取った観察記、日記、ホームビデオのようなアルバム。
ヒトの手を借りて生きていた蚕が「そとのせいかつ」をはじめて、そとや様々なヒトを知って、すこしこなれてきた頃の繭糸の物語。
骨太ギターロックやオルタナティブ、キャッチーなポップスまで、繭糸らしさを存分に詰め込んだ1st Album。
アーティスト情報
繭糸
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