

塾の帰り 解けなかった式が
まだ胸の奥で ほどけないまま
街灯の下 影を踏みながら
同じ場所を 抜け出せないまま
正解だけが 未来みたいで
間違いは 置いていかれる気がして
小さな溜め息 夜に混ざって
自分の位置を 見失いそうで
顔を上げたら
そこにあったのは
欠けたまま光る 三日月
ねえ 38万キロ
先の光が
迷ってる僕に 触れてくる
届くはずなんてない距離を
優しく越えてくる
ねえ 欠けたままでいいなら
僕もここにいていいかな
今日という日を 終えたこと
それだけでいい気がした
答え合わせのない 日々の中で
正しさばかり 探してしまう
誰にも見せてない弱さが
少しずつ 形を持ち始める
歩幅を合わせる 相手もいなくて
夜の静けさが やけに広くて
それでも足を 止めなかったのは
理由なんて きっと後付けで
同じ場所で
変わらず浮かぶ
遠すぎる 三日月
ねえ 38万キロ
先の光が
こんな場所まで 届くなら
僕の今日も きっとどこかに
届いている気がした
ねえ 上手くいかないことも
消えないままでいいなら
ここまで歩いてきたこと
それだけで意味になる
完璧な形じゃなくても
光はちゃんと ここにある
欠けていることを理由に
消えてしまわなくていい
ねえ 38万キロ
先の光が
今もここを 照らしてる
遠く離れているはずなのに
そばにいるみたいだ
ねえ 欠けたままの三日月が
こんなに綺麗なら
未完成のままの僕でも
明日を選べる気がした
- 作詞者
中村 英彦
- 作曲者
中村 英彦
- プロデューサー
中村 英彦
- ボーカル
中村 英彦

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38万キロ先の光
中村 英彦
夜遅く、塾帰りの息子を駅まで迎えに行った帰り道。「今日、三日月だよ。38万キロも遠いのに街を照らすなんてすごいね。」その何気ない一言から生まれた一曲。欠けたままでも光を届け続ける三日月に、自分も未完成のままで歩いていいのだと教えられた。受験や仕事、人生に迷うすべての人へ贈る、実体験から生まれた希望のバラード。
アーティスト情報
中村 英彦
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