いつしか夢は
語らなくなった
言葉にできない醜さと美しさ
入り組んだ心にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が建っていた
いつしか夢は語らなくなった
言葉にできない醜さと美しさ
入り組んだ都にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が燃えていた
飽きることなく目指す高みは
京都にきても
今日も明日も何も変わらない
理想に酔って
現実に冷まされる毎日に
俺は嫌気を刺すこともなく
一生畜生のまま終わる奴らを差し置いて
果てしなく片付けていくのは
己のミッション
実証していくあるがままを思うがままに
しかしそこには札束はない
あいつらは毎晩
酒に酔って怠惰に
夢をさんざん語りながら
コンクリートに飯をぶちまける
口だけの「成せばなる」ほど
くだらないものはないぜ
そんな奴らを横目に見ながら
俺は確かな なにかを作り上げる
その姿はまるで足利義満が
金閣寺を作り上げるが如く
いつしか夢は語らなくなった
言葉にできない醜さと美しさ
入り組んだ心にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が建っていた
いつしか夢は語らなくなった
言葉にできない醜さと美しさ
入り組んだ都にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が燃えていた
宗教じみた教えに従い
導き出した答えには
現実を理解するための
ピントずれたヒントしかない
「金が全てだ」という
資本主義を前にして
俺はいっつもレクサスに
ケツを出す
夢をふかす暇はあるが
タバコを買う金がない
そんな状況の中に生きる
俺であっても
愛してくれた少女も
いたもんだが今では
タバコの煙のように
俺の前から消えちまった
曖昧な世の中であっても
俺は確かに
変わることのない
自分を作り上げた
でも
移り変わりゆく時代に生きていると
ふと
変われない自分を
燃やしたくもなるわな
京都にいた俺の前にはいつでも
足利義満の金閣寺が
変わらずに建っていた
そんな自分を金閣寺と重ねたとき
あの美しい金閣寺が
俺の中で燃えた気がした
・・・
心の底の炎に
焼かれる
情熱に焼かれる
金閣寺は何物よりも美しく
はかなく
炎は人を傷つけるが
人を魅了することを
自ずと
理解できた時には
確かに
確かに
時には間違い
削る魂と
明日に
京都の冬
手がかじかみ
何もつかめなくなった時こそ
掴んだお前の手は
決して離さない
嫉妬、妬み、
恨み、辛みを
砕いて、
俺は金閣寺に火を付けて
灰にしてやったが
金閣寺を燃やした炎は、
なぜだか
なぜだか、
この時代に
かけがえのないもののように思えた
いつしか夢は
語らなくなった
言葉にできない醜さと
美しさ
入り組んだ心にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が建っていた
いつしか夢は
語らなくなった
言葉にできない醜さと
美しさ
入り組んだ都にあるそれはreality or fiction
だが確かにそこには足利の社が燃えていた
- Lyricist
Vasbandhu
- Composer
Vasbandhu, RIKU MIYAGI
Listen to KINKAKUJI by Vasbandhu
Streaming / Download
- 1
intro
Vasbandhu
- 2
Cancer
Vasbandhu
- 3
Lonesome traveler
Vasbandhu, RIKU MIYAGI
- ⚫︎
KINKAKUJI
Vasbandhu
E - 5
Blank
Vasbandhu
Vasbandhuの第2作目となるアルバム「Heaven in Hell」は、収録曲のトラック制作に大きな進歩が見られる。フォークを嗜むRIKU MIYAGIによって生み出されたトラックはどこか哀愁を感じさせる。
また、フォークとヒップホップの融合によって生み出される楽曲は、全く新たなVasbandhuの一面を引き出した。そのような可能性に溢れた本作は聞く者を飽きさせないだろう。
Artist Profile
Vasbandhu
教員とラッパーという二つの顔をもつ異色のアーティストVasbandhu。彼はその名の通り、自身の認識次第で周囲の世界を構築していく奇妙な雰囲気を放つ。 そのラップスタイルは、自身の生活に基づく巧みなワードチョイスとブルースを思わせる荒削りなフロウで聞く人間の心に問いかけるものである。 時に優しく、時に酷く、時に柔らかく、彼のラップは、あるいは彼の掲げる教育者としての信念に通ずるものがあるのかもしれない。
Vasbandhuの他のリリース
NEW KID IN TOWN