ALICE

西暦20xx年、無人兵器が支配する戦争の時代。人類は自ら開発したAI制御の無人兵器により、戦争の規模と破壊力を劇的に拡大させていた。それはもはや人間同士の争いではなく、無数の無人ドローンや機械兵士が戦場を埋め尽くす「機械戦争」へと進化していた。

各国は生き残るため、国内に存在するあらゆる機械生命体を軍事利用することを決定した。家庭用ロボット、産業用機械、医療補助用のロボットさえも兵士として徴兵され、戦場へと送られた。その中でも特に戦闘能力を持つAIは、最前線で重要な役割を果たしている。

そんな世界の中、戦場を駆けるのは、一人の女型機械生命体「アリス (ALICE: Autonomous Lifeform Integrated Combat Entity)」である。彼女は政府の最高機密プロジェクトとして開発された最新鋭の戦闘用生命体。人間のような外見と感情模倣システムを持ちながら、その体は戦闘に最適化されていた。

鮮やかなピンク色の髪が特徴的なアリスは、戦場で圧倒的な戦闘力を発揮する。その目は正確なターゲティングシステムであり、レーザー銃を手に持ち、次々と敵を正確に排除していく。一撃で敵を仕留めるその姿は、"冷徹な効率性"そのものだった。しかし、戦場の灰煙の中で立つ彼女の姿には、どこか人間らしい美しさと孤独感が漂っていた。